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バイオ医薬品のM&A、今夏は動き多いか-ペース落ち込み見込まれず

  • M&Aの総額は昨年の中間点を上回っている-複数の大型案件で
  • 「大手の製薬会社とバイオ医薬品会社が買収に高い関心」との見方

米製薬大手ブリストル・マイヤーズスクイブによる米セルジーン買収や米バイオ医薬品会社アッヴィによる同業のアラガン買収合意を市場は消化しつつあると見受けられる。しかし、合併・買収(M&A)を目指す大手のバイオ医薬品会社や製薬会社はまだかなりある。

  「この夏はぼんやりしていてはいけない」とジェフリーズのストラテジスト、ジャレッド・ホルツ氏はリポートで顧客に注意を促した。「季節的には通常動きが少ない時期だが、合併のペースが落ちないことが複数の銀行関係者との会話で示唆されている」と指摘した。

  どんな企業がM&Aを必要としているのか。常識的に考えれば、特許切れに伴う売り上げ急減や低調なパイプライン(創薬プロジェクト)に直面する大手製薬会社だ。ジャナス・ヘンダーソンの生命科学ポートフォリオマネジャー、アンディ・アッカー氏は「大手の製薬会社やバイオ医薬品会社が買収に高い関心を示している」と電話取材で語った。

  大手同士の合併か、規模が比較的小さいボルトオン型(既存事業の補完・強化を目的とする買収)のどちらになるかについては、ホルツ氏が「いずれもあり得る」と電話で語った。半年前ほど買収標的は多くないが、大型M&Aは中小の案件と同程度見込まれるという。

  ブルームバーグのデータによると、製薬業界の今年これまでのM&A件数は昨年並みだが、大型案件が複数あった影響で金額は昨年の中間点を上回っている。

Deals are picking up in 2019 for drugmakers

  大型案件のターゲットになりそうな企業はバーテックス・ファーマシューティカルズやインサイト、バイオジェンなど。ホルツ氏とキャンター・フィッツジェラルドのアレシア・ヤング氏はバイオジェンが買い手にも売り手にもなり得る「ワイルドカード」だと指摘する。その他に買い手となりそうなのはイーライリリー、ファイザー、米メルク、サノフィ、ノバルティス、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のほか、バイオ医薬品のギリアド・サイエンシズやアムジェンなどがある。

原題:Biotech Braces for Busy Summer as 2019 M&A Volumes Heat Up(抜粋)

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