コンテンツにスキップする

香港ドルの上昇止まらず-大型IPO案件と季節要因重なり流動性逼迫

  • 2件の大型IPOが終わるまでこうした流動性状況続くとの指摘も
  • アリババの2兆円超IPOに加え、インベブの部門上場も控える

香港ドルの上昇が4日も続き、米ドルに対し2017年5月以来の高値となった。香港金融市場の流動性が比較的きついため、借り入れコストが高止まりしている。

  この日の香港ドルは一時0.19%高の1米ドル=7.7827香港ドルまで上昇。今週に入り、昨年9月以来となる許容変動幅の中間を超える値上がりとなっていた。 香港ドルの1カ月物香港銀行間取引金利(HIBOR)は3日、08年10月以来の高水準に達した。

Hong Kong dollar surges to strongest in two years after breaking midpoint of band

  アナリストらは流動性逼迫(ひっぱく)を招いている理由に季節要因のほか、四半期配当に備え現金を抱え込む企業や大型の新規株式公開(IPO)が香港で控えていることを挙げる。また香港では、先月から街頭で大規模なデモ活動が行われてきた。

  ウエストパック銀行のアジアマクロ戦略責任者、張淑嫻氏は「香港ドルの動向は流動性逼迫に伴うものだ」と指摘し、2件の大型IPOが終わるまでこうした流動性状況が続くとの見通しを示した。

  関係者によれば、中国最大の電子商取引運営会社アリババ・グループ・ホールディングは香港市場での200億米ドル(約2兆1600億円)規模となり得るIPOを非公開で申請した。

  ベルギーに拠点を置く世界最大のビール会社、アンハイザー・ブッシュ(AB)インベブのアジア太平洋部門は、香港で最大98億米ドル規模のIPOを目指していることがブルームバーグが入手したIPO条件で分かっている。

原題:Unstoppable Hong Kong Dollar Surges to Strongest in Two Years(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE