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債券ファンド、高リスク資産に傾く-非流動資産巡る懸念に拍車

  • 投資適格債ファンドが利回り追求で低格付け債に進出
  • 投資家が一斉に逃げ出そうとした時に売るのが難しい「非流動資産」

最近の債券ファンドの中身はどうなっているのだろうか。実は、多くのファンドで以前よりもリスクが高くなっている。

  人知れずひっそりと、伝統的に安全な投資適格債ファンドだったものの多くが、債券市場のより複雑な一角に入り込んでいる。低金利時代に少しでもリターンを高めることが目的。

  問題はこうしたリスクの一部が結果的にどれほどの大きさになるかという点で、特に懸念されてるのは投資家が一斉に逃げ出そうとした時に売るのが難しいような商品に運用者が手を出しているのではないかということだ。欧州の幾つかのファンドが陥った問題が大きく報じられ懸念をかき立てたが、米国の投資家は恐らく今までより警戒する必要があるだろう。

高リターン10%の債券ファンド、流動性低い資産は保有せず

  金融プランニング・助言会社、ファイナンシャル・エンライトンメントの創業者、クラーク・ランドール氏は、債券ファンドの運用者らがジャンク級格付け債券の深みにどんどん入っていくのを投資家が見張っていないと、「間違いなく大惨事になり得る」と述べた。

  問題を発見するのは簡単ではない。一つには、リスクには信用リスクや非流動性リスクなど多くの種類があることだ。信用リスクは、運用者が信用力が低めの発行体の債券をポートフォリオで増やすと高まる。非流動性リスクは保有資産を売るのが難しくなって生じるリスク。米国の規制当局は、7日以内に簿価とほぼ同等の価格で売ることができない資産を非流動資産と定義している。

  今のところ、非流動的投資に関するトラブルは欧州に限られている。米証券取引委員会(SEC)は数年前からファンドの流動性の問題を注視してきており、現時点では欧州でも米国でも差し迫った危機を予想するマネーマネージャーはほとんどいない。

  ただ、イングランド銀行(英中央銀行)総裁からの先週の警告は、取引が困難となる可能性のある投資に焦点を当てていた。一線級でないファンド投資家はリスクに気付いていない場合があると、ファイナンシャルアドバイザーらも警告している。

原題:Bond Funds Drift Into Risky Debt, Adding to Angst Over Liquidity(抜粋)

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