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7月3日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル小幅安、祝日前で商い薄い-資源国通貨は高い

  3日のニューヨーク外国為替市場では、ドル指数が続落。主要10通貨では資源国通貨が堅調だった。トランプ米大統領は「大きな為替操作ゲーム」に興じているとして欧州と中国の両方を非難した。

  • ニューヨーク時間午後4時32分現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%低下。小幅なレンジでの動きにとどまった
  • トランプ氏は欧州と中国について、「米国と競うためシステムにマネーを送り込んでいる」とし、われわれも同じ事をやるべきだとツイート。これを受けて、一部アナリストは米国が介入に踏み切る可能性もあると考え始めている
    • 6月の米ADP民間雇用者数の統計が低調だったことを受け、米労働省が5日発表する非農業部門雇用者数も弱いのではないかとの見方が浮上
    • 米経済指標ではこれに加えて、5月の製造業受注が市場予想を下回ったほか、6月のISM非製造業景況指数は2017年6月以来の低水準となった
  • 4日に祝日を控え、薄商いの中、資源国通貨は上げが目立った。ニュージーランドの輸出が過去最大、オーストラリアの貿易黒字は過去最高、カナダの対米黒字は過去10年余りで最大となるなどポジティブな貿易関連指標を反映
  • トランプ氏は2日、クリストファー・ウォラー氏とジュディ・シェルトン氏の2人を連邦準備制度理事会(FRB)の理事に指名する意向を明らかにした。両氏は大統領が求める利下げを支持する可能性が高い
  • ドルは対ユーロで0.1%高の1ユーロ=1.1277ドル。対円ではほぼ変わらずの1ドル=107円85銭
  • 豪ドルは対米ドルで0.5%高、NZドルも対米ドルで0.5%上昇

欧州時間の取引

  円が米国債とともに上昇。イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁が世界の他の主要中銀に続いてハト派的な見解を示したことから、逃避先資産が買われた。スウェーデン・クローナも高い。スウェーデン中央銀行は金融緩和を縮小させる計画を維持した。
原題:Dollar Slips as Commodity-Related Currencies Gain: Inside G-10(抜粋)
Yen Gains as Bonds Advance, Riksbank Supports Krona: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:ダウやS&P500が高値更新、国債は続伸

  3日の米株式相場は続伸。祝日を控え薄商いとなる中、主要株価指数が軒並み終値ベースの過去最高値を更新した。よりハト派的なメンバーが米欧の中央銀行に加わる見通しを受けて世界的に債券買いが続き、米国債も続伸。

  • 米国株は続伸、ダウ平均やS&P500が過去最高値更新
  • 米国債は続伸-10年債利回りは1.95%に低下
  • NY原油は反発、米ガソリン在庫減少で
  • NY金は続伸、弱い経済指標や米国債利回り低下が背景

  ダウ工業株30種平均は昨年10月に付けた過去最高値を上回った。S&P500種株価指数は5営業日続伸で、連日の最高値更新。S&P500種株価指数先物は一時、初の3000超えとなり、ナスダックの指数も最高値を更新した。米10年債利回りが2016年11月以来の低水準となったほか、月内の米利下げの観測が強まる中で、公益や不動産投資信託(REIT)など高配当株が買いを集めた。

  S&P500種株価指数は前日比0.8%高の2995.82。ダウ平均は179.32ドル(0.7%)高の26966.00ドル。ナスダック総合指数は0.8%上昇。この日は独立記念日を翌日に控え、短縮取引だった。ニューヨーク時間午後1時59分現在、米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.95%。

  ニューヨーク原油先物相場は反発。米週間統計がガソリン在庫の減少を示したことが材料視され、世界経済への懸念を背景とした前日の急落分を一部埋めた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物8月限は1.09ドル(1.9%)高の1バレル=57.34ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント9月限は1.42ドル高の63.82ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続伸。低調なマクロ経済指標、米国債利回りの低下、米金融当局の追加緩和観測など、支援材料が相次いだ。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.9%高の1オンス=1420.90ドルで終了。

  LPLファイナンシャルのシニア市場ストラテジスト、ライアン・デトリック氏は、「この強気相場は疑念や懸念がかれこれ10年渦巻いているが、懐疑派を裏切り続けている」とコメント。「財政政策と金融政策の両方がもたらす恩恵により、現在の景気サイクルは多くの予想よりもずっと長期に及ぶはずだ」と語った。

  やはり短縮取引となった米国債市場では、イールドカーブ(利回り曲線)がブルフラット化。6月の米ADP民間雇用者数の伸びと米供給管理協会(ISM)非製造業総合景況指数がいずれも市場予想を下回った。ドイツ国債やその他欧州債の上昇も背景となった。30年債利回りは一時2.464%と、16年10月以来の低水準。
原題:U.S. Stocks Rise to Records, Treasuries Rally: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Bull Flatten; 30-Year Yields Fall to Multi-Year Low
Oil Rebounds as U.S. Gasoline Drop Helps to Ease Post-OPEC Gloom
Gold’s Rally Gets Booster Shot as Trump Picks Doves for the Fed

◎欧州債:イタリア債大幅高、EUの制裁手続きを回避-ドイツ債上昇

  3日の欧州債市場でイタリア債が大幅上昇。欧州委員会はイタリアに対する「過剰財政赤字是正手続き(EDP)」の正式開始を見送ると決定した。ECBの金融緩和期待を背景に、ドイツ債も買いを集めた。

  • イタリア10年債利回りは24ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて1.60%と、2016年10月以来の低水準。利回りは過去6営業日で56bp低下と、同期間の下げ幅として過去最大だった。ドイツ10年債利回りとのスプレッドは最大で22bp縮小し198bp
  • ドイツ債は上昇。10年債利回りは一時マイナス0.399%と、過去最低を更新した。ECBの中銀預金金利のマイナス0.4%に迫っている。ユーロ圏の大半で10年債利回りが過去最低を記録した
  • 英国債は上昇。6月のサービス業PMI統計は市場予想の中央値に及ばなかった
  • ドイツ10年債利回りは2bp低下してマイナス0.39%、フランス10年債利回りは4bp下げてマイナス0.10%。イタリア10年債利回りは24bp下げて1.60%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Italian Bonds Surge, Bunds Advance; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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