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イタリア、財政赤字巡る制裁手続き回避-EUが予算修正を了承

  • 欧州委、過剰財政赤字是正手続きの開始見送りを決定
  • イタリア政府、今年の財政赤字はEU規則を守れると見込む

欧州委員会はイタリアに対する「過剰財政赤字是正手続き(EDP)」の正式開始を見送ると決定した。同国政府が新たな債務抑制策を約束し、欧州連合(EU)の懸念の一部に対応する姿勢を示したことが理由。

  モスコビシ欧州委員(経済・財務・税制担当)は3日、ブリュッセルで欧州委の会合後に記者団に向け、「イタリアに対するEDPは現段階でもはや正当化されないと欧州委は結論づけた」と言明。ただ、10月半ばに2020年予算案の査定があることに触れ、「今年下期にイタリアの予算執行状況を極めて注意深く監視し続けていく必要がある」と続けた。

  イタリアが抱える巨額の債務を巡り、同国とEUは数カ月にわたり舌戦を繰り広げてきた。今回の欧州委の決定は対立緩和を決定づける。

Italian bond yields have fallen from their highs of 2018

  イタリア政府は2日夜、今年の財政赤字を76億ユーロ(約9240億円)縮小させることで合意。歳入増加と歳出減少により、EUに対して約束した国内総生産(GDP)比2.04%という今年の財政赤字水準を守ることが可能になるとした。

  3日の欧州債市場では、メッサジェロ紙がイタリアに対するEDPを欧州委員会が進める公算は小さいと伝え、同国債は朝方から上昇。10年債利回りは一時1.71%に低下し、ドイツ債とのスプレッドは209ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、1年余りで最小となった。

原題:EU Spares Italy From Debt Censure as Budget Update Convinces(抜粋)

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