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「欧州の顔」に初の女性-ラガルド氏「危機ファイター」の定評も

  • 積極的かつ革新的な金融政策を志向すると投資家は期待か
  • ドイツとフランスが最重要ポストを分け合うことになる

欧州連合(EU)の次期主要ポストは、行政執行機関である欧州委員会の委員長にドイツのフォンデアライエン国防相、欧州中央銀行(ECB)総裁にラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事、EU大統領(常任議長)にベルギーのミシェル首相、外交安全保障上級代表(EU外相)にスペインのボレル外相を充てる人事が、首脳会議で最終的に合意された。欧州委とECBのトップに女性が就任するのは、いずれも初めて。ドイツとフランスが最重要ポストを分け合うことになる。2人の略歴と課題を簡単にまとめた。

ウルズラ・フォンデアライエン氏

  1990年にキリスト教民主同盟(CDU)入りした後、家庭相と労働社会相を経て、2013年から現職。メルケル首相の後継者と目された時期もあった。経験を積んだ医師であり、7人の子供を育て、英語とフランス語が堪能。今後は熾烈(しれつ)な貿易戦争に加え、イランを巡り地政学的緊張が再燃する世界情勢の中でEU行政のかじ取りを担う。

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ドイツのフォンデアライエン国防相

写真家:Swty Pfortner / DPA経由でGetty Images

クリスティーヌ・ラガルド氏

  ブリュッセルで生まれた弁護士出身のラガルド氏は、11年に女性として初めてIMF専務理事に就任。フランスのマクロン大統領は、欧州を「DNAの中」に持つ女性と表現した。シラク元大統領により05年に通商担当相に起用された後、フランスの財務相として世界的な金融危機や欧州の信用危機への対応に尽力した。EUのトゥスク大統領は、経済学の教育を正式に受けていないラガルド氏を不安視する見方を退け、「完璧」なECB総裁になるだろうと述べた。経験豊富な「クライシスファイター」として、積極的かつ革新的な金融政策を志向するドラギ総裁のセンスを共有すると投資家が期待する可能性は高いだろう。

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ラガルドIMF専務理事

写真家:Mohd Rasfan / AFP via Getty Images


Leaders Seek to Break Impasse Over Top Jobs

ベルギーのミシェル首相

写真家:Geert Vanden Wijngaert / Bloomberg


Spain's Foreign Minister Josep Borrell Interview

スペインのボレル外相

写真家:Carlos Lujan / Bloomberg

原題:A Guide to the New Leaders of Europe’s Biggest Institutions(抜粋)

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