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7月2日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル下落、世界的な貿易摩擦で成長懸念-円は高い

  2日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが主要10通貨の大半に対して下落。くすぶり続ける世界的な貿易摩擦で経済成長見通しが悪化するとの懸念や、米利下げ観測が背景。リスク回避の動きが強まる中、米10年債利回りは2016年以来の低水準に接近した。円は値上がり。

  • ニューヨーク時間午後4時33分現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%低下。主要10通貨では円の上げが目立った一方、ポンドは軟調。米国は欧州の航空機補助金への報復関税として、新たな対象となる欧州連合(EU)輸入品リストを提案すると発表した
  • インプライド・ボラティリティー(IV)は主要10通貨全般で低下
  • 米国では3日にADP民間雇用者数、5日に雇用統計がそれぞれ発表される。4日は独立記念日の祝日
  • 米10年債利回りは一時1.97%に低下。イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は「貿易を巡る緊張の高まりで、英国を含む世界の成長に対する下振れリスクが強まっている」と発言
    • クリーブランド連銀のメスター総裁は利下げを支持する用意はまだないと述べた
  • ドルは対ユーロではほぼ変わらずの1ユーロ=1.1286ドル。国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事が欧州中央銀行(ECB)の次期総裁に指名されたと発表されると、ユーロは伸び悩み
  • カナディアン・インペリアル・バンク・オブ・コマース(CIBC)の外為戦略北米責任者、ビパン・ライ氏:
    • ラガルド氏指名は「反射的に」ユーロにとって弱材料
    • ECBチーフエコノミストのレーン理事の影響力が強まったことを示唆する
    • 「ラガルド氏は政治家であり、ECBスタッフに大きく依存するする可能性が高い」
  • ドルは対円では0.5%安の1ドル=107円90銭

欧州時間の取引

  円が上昇。利益確定の動きが出たほか、米国がEU製品に追加関税を提案するとの報道も材料。オーストラリア・ドルも高い。オーストラリア準備銀行(中央銀行)は市場の予想通り利下げに踏み切った上で、一段の緩和を決定する前に経済指標を見極めると示唆した
原題:Dollar Weakens on Global Trade Angst; Havens Climb: Inside G-10(抜粋)
Yen Climbs on Tariff Talk, Aussie Advances on RBA: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が小幅続伸、国債と金は大幅高

  2日の米株式相場は小幅続伸となり、S&P500種株価指数は過去最高値を更新した。米独立記念日の前後に発表される一連の経済統計を控え、米国債や金などへの逃避が再び活発となった。

  • 米国株は小幅続伸、S&P500は過去最高値更新
  • 米国債は大幅高-10年債利回り1.97%に低下
  • NY原油は大幅反落、OPEC減産延長も需要衰退を懸念
  • NY金は反発、高リスク資産需要が減退

  S&P500種は前日終値を挟んでもみ合った末、終盤にプラスを確保した。高リスク資産への需要は後退。米10年債の利回りは1.98%に低下し、金先物は1オンス=1400ドル台を回復した。米金融市場は3日が短縮取引、4日が休場となる。5日発表の6月米雇用統計を含め、今週は多数の経済統計が控えている。
  
  S&P500種株価指数は前日比0.3%高の2973.01。ダウ工業株30種平均は69.25ドル(0.3%)高の26786.68ドル。ナスダック総合指数は0.2%上昇。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.97%。

  ニューヨーク原油先物相場は大幅反落。石油輸出国機構(OPEC)会合後の下げとしては2014年11月以降で最大となった。OPECプラスは減産延長で合意したものの、世界経済に対する懸念が強まった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物8月限は2.84ドル(4.8%)安の1バレル=56.25ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント9月限は2.66ドル安の62.40ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反発。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は1.4%高の1オンス=1408.00ドルで終了した。米利下げを支持する用意はまだないとクリーブランド連銀のメスター総裁が述べたほか、米下院民主党がトランプ大統領の納税申告記録を求めて財務省を提訴したと伝わり、高リスク資産の需要が減退した。

  スペクトラム・マネジメント・グループのマネジングプリンシパル、ボブ・フィリップス氏は、「全てが2つの要素を重視した動きになっている。基本的には金利について米金融当局が7月に行動を起こすかどうかという点と、あらゆる地政学的な要素が日々の材料になっている」と指摘。「相場が失速するたびに懸念は増幅する。不安は渦巻いている」と語った。

  米国債市場では10年債利回りが一時1.9723%と、6月20日に付けた年初来低水準に接近した。
原題:Treasuries, Gold Surge as U.S. Stocks Advance: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Hold Gilt-Led Advance; 10-Year Yield Tests 2019 Low
Oil Plunges in Worst Reaction to OPEC Since 2014 on Demand Woes

◎欧州債:イタリア債上昇、赤字目標を引き下げ-英国債も高い

  2日の欧州債市場でイタリア債が上昇。周辺国債のパフォーマンスは中核国、準中核国を上回った。英国債は成長懸念を手掛かりに上昇した。

  • イタリア債は上昇。同国は、債務抑制に失敗した国に対するEUの「過剰財政赤字是正手続き」を回避したい考えで、EUの財政ルールに従うべく財政赤字の目標を引き下げた。10年債利回りは11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて1.86%。一時は1.83%と、2018年5月以来の低水準をつけた。同年限ドイツ債との利回り差は10bp縮小して222bp
  • ドイツ債は一時下落。ECB当局者らは今月の会合で追加金融緩和に踏み切る用意はなく、景気に関するさらなるデータを待つ考えだと、事情に詳しいユーロ圏中銀の当局者が述べたことが背景
  • ドイツ10年債利回りは1bp低下してマイナス0.36%、フランス10年債利回りは1bp下げてマイナス0.06%。イタリア10年債利回りは11bp下げて1.86%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Italian Bonds, Bunds, Gilts Advance; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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