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HSBCの米国債強気派、2.1%予想堅持-引き下げの潮流になびかず

今年前半の債券市場は金融に疎い人でも素晴らしい投資リターンを得られる相場だったが、年後半はそうはいかないはずだと、HSBCホールディングスの債券調査部門責任者、スティーブン・メージャー氏はみている。

  4-6月(第2四半期)の相場急上昇を踏まえ、ウォール街のアナリストはこぞって米10年債利回り予想を大きく引き下げた。中には、1%割れすらあり得るとの見方も出ている。一方、メージャー氏は債券強気派として知られるが、2.1%という同行の10年債利回り年末予想を据え置いている。

Steven Major

スティーブン・メージャー氏

Bloomberg

  メージャー氏は、数多くの悪材料がすでに債券相場に織り込まれたとの見方だ。米中間の貿易を巡る緊張、景気減速の兆候、地政学的リスクなどを受けて中央銀行はハト派に傾くことを余儀なくされ、米10年債利回りは年初から90ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)ほど低下した。

Analysts are cutting estimates for 10-year Treasury yields

  メージャー氏は電話インタビューで、「わざとネガティブな立場をとるのが私の仕事ではない」と説明。「これよりも悲観的になり、日本のようなシナリオを想定するには、新たな情報が必要になる」と語った。

  他のストラテジストの見方はこれと異なる。ブルームバーグがまとめたデータによると、10年債利回りの予想は1-3月(第1四半期)以降に平均65bp引き下げられた。HSBCは年初時点に2.5%との予想値を示した後、3月に現行水準に引き下げていた。

  2日の米国債相場は上昇。10年債利回りは2%を割り込んだ。

  メージャー氏は、債券を取り巻く弱気心理が「しっぽを巻いたため、今年の上半期には楽に大もうけができる相場だった」と指摘。だが「年後半はずっと困難になるだろうというのが私の直感だ」と語った。

原題:As Wall Street Slashes Yield Forecast, a Famed Bond Bull Resists(抜粋)

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