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英中銀総裁、成長に対する下振れリスク強まる-世界的な貿易摩擦で

  • 貿易による打撃強まれば、財政面での対策強化が必要に
  • 英国には合意なきEU離脱という別のリスクも

イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は、保護主義の台頭が世界経済にもたらす悪影響について警告。経済は「広い範囲で減速」し、大規模な政策対応が必要になる可能性があると述べた。

  総裁は「貿易を巡る緊張の高まりで、英国を含む世界の成長に対する下振れリスクが強まっている」と講演で指摘。企業景況感は低下し、家計も悲観的にみていると述べた。このほか英国に関しては、合意なき欧州連合(EU)離脱となった場合に設備投資に悪影響が及ぶ別のリスクもあると説明した。

Bank of England Governor Mark Carney At The Local Government Association Conference

英ボーンマスで講演するカーニー英中銀総裁(7月2日)

Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

  欧米の金融当局が成長下支えのために再度刺激策に動き、利下げの準備を整えるとの期待が市場で広がっている。カーニー総裁は中央銀行金融政策による支援は必要かもしれないと認めつつ、政府も財政面で対策を強化する必要があるとの見解を示し、多くの中央銀行当局者がこれまで述べた意見に同調した。

  これまで発表された関税は英国の国内総生産(GDP)を0.1ポイント押し下げるだろうと、カーニー総裁は指摘。自動車関税を含む全ての関税措置が発動された場合、押し下げ幅は0.4ポイントに拡大すると述べた。

  総裁は「企業や家計、金融市場の動きを巡る不確実性がもたらす影響に、金融政策は対処する必要がある」としつつ、「貿易に伴うショックが大きい場合は、財政政策を含む他の政策が重要な役割を果たす必要が出てきそうだ」と述べた。

原題:Carney Warns of Downside Risks Amid Simmering Global Tariff War(抜粋)

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