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米中首脳、貿易戦争の新たな休戦で合意-米は追加関税を見送り

更新日時
  • 習主席との会談は予想よりはるかに良いものとツイート
  • 米国企業は華為技術に一部製品売却可能とトランプ氏
トランプ大統領と習近平国家主席

トランプ大統領と習近平国家主席

Photographer: BRENDAN SMIALOWSKI/AFP
トランプ大統領と習近平国家主席
Photographer: BRENDAN SMIALOWSKI/AFP

米国と中国は29日、貿易戦争で休戦を宣言した。トランプ米大統領が3000億ドル(約32兆3600億円)相当の中国製品への追加関税発動を先送りすると述べ、両国は交渉再開で合意した。

  同大統領は中国の習近平国家主席との会談後に記者団に対し、華為技術(ファーウェイ)に対する禁輸措置を緩和し、米企業に同社への製品売却の再開を認めると語った。大統領は30日にソウルで、習主席との会談について「予想よりはるかに良いものだった」とツイートした。

  同大統領は大阪での20カ国・地域(G20)首脳会議の閉幕に際して、中国との合意の概要を説明。ホワイトハウスは米中首脳の取り決めの詳細について公表していない。米中が長期にわたり良好な関係になるかは引き続き不透明だが、大統領の発言で貿易戦争の直近の脅威は除去される可能性がある。

  米中首脳会談を受けて、両国は貿易交渉を再開させる計画だ。取り決めの一環として、トランプ氏は習主席が「膨大な」量の米農産品を購入することを約束したと述べたが、中国の国営メディアは中国がより多くの米製品を輸入するとトランプ氏が期待しているとだけ伝えた。

  トランプ大統領は30日のツイートで、中国製品に対する既存の関税に変更はないと指摘した。

  米中間の貿易交渉の再開は歓迎されるが、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は世界経済が「でこぼこ道」にあり、通商上の未解決の問題が将来に向けて最大の深刻なリスクとなっていると警告。

  同氏は声明で、「これまでに発動された関税が世界経済を抑制しており、未解決問題が将来に多大な不確実性をもたらしている」と述べた。

  トランプ氏は「米企業が自社製品をファーウェイに販売できる」とし、「国家安全保障上の重大な問題がない機器についてだ」と発言。また、「ファーウェイは複雑な状況だ」とし、「ファーウェイ問題は最後に取り扱うことにする」と語った。

  ファーウェイから前向きな反応

  ファーウェイはトランプ大統領の発言に前向きな反応を示した。ツイッターの公式アカウントで、「Uターンだろうか?トランプ氏はファーウェイに米国のテクノロジー購入を再び許可すると示唆した!」と声を上げた。

  ただ、米国内ではシューマー民主党上院院内総務が29日に、こうした決断は通商上の米国の交渉努力に打撃を与えると指摘。共和党のルビオ上院議員も批判を加えた。

  トランプ氏は米企業のファーウェイへの製品売却をどのように認めるかや、同社を米商務省のブラックリストから除外するかは決定しておらず、来週アドバイザーと協議して決めるとしている。

  大統領は米国が身柄引き渡しを要請し、カナダ・バンクーバーの自宅で当局の監視下に置かれているファーウェイの孟晩舟最高財務責任者(CFO)については、議論しなかったと語った。

原題:Trump Revives China Talks With Tariffs Truce, Break for Huawei(抜粋)

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