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トランプ大統領、金正恩委員長に非武装地帯での握手を呼び掛け

更新日時
  • 実現すれば、米朝の首脳が会うのは3回目-ハノイでの会談以来
  • 「興味深い提案」だと北朝鮮外務次官-朝鮮中央通信
トランプ大統領と金正恩委員長

トランプ大統領と金正恩委員長

Photographer: SAUL LOEB/AFP
トランプ大統領と金正恩委員長
Photographer: SAUL LOEB/AFP

トランプ米大統領は29日、今週末に韓国を訪問する際に南北の非武装地帯(DMZ)で北朝鮮の金正恩委員長に会えればうれしいと述べた。トランプ政権は暗礁に乗り上げている非核化交渉の再開を目指している。

  20カ国・地域(G20)首脳会議に出席するため大阪に滞在中のトランプ氏はこの日早朝、「中国の習近平国家主席との会談など、幾つかの非常に重要な会談を終えた後、私は日本を離れて韓国に向かう(文在寅大統領と共に)。北朝鮮の金正恩委員長がもしこれを目にしていたら、私は韓国に滞在している間、南北の国境・非武装地帯で、ただ握手をし、あいさつを交わすために金委員長に会うだろう(?)!」とツイートした。

  このツイートについて大統領は記者団に対し、金委員長が「来れば、2分間会うだろう。それ以上はできないが、それでよい」と語った。

  北朝鮮外務省の崔善姫(チェ・ソンヒ)第一次官は、トランプ氏の呼び掛けは「非常に興味深い案だが、これについて公式な提案はまだ受けていない」とコメント。トランプ氏の提案のように「米朝首脳の会談が分断の線で行われるとすれば、両首脳の個人的な関係を一層深め、2国間関係を強化する上でまた一つの意味のある機会となる」との見方を示した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた。

  実現すれば、米朝首脳が会うのは3回目となる。今年ハノイで開かれた2回目の首脳会談は物別れに終わり、その後の協議は行き詰まっている。

  トランプ氏は29日夜から一泊の予定でソウルを訪れ、文在寅大統領と首脳会談を行う予定。北朝鮮の国営メディアは1週間前、金委員長がトランプ大統領から「素晴らしい内容」の親書を受け取ったと伝えていた。

JAPAN-G20-SUMMIT

トランプ大統領とサウジアラビアのムハンマド皇太子、G20サミットに合わせて朝食会に出席(大阪、6月29日)

  トランプ氏はサウジアラビアのムハンマド皇太子との朝食会の冒頭で、自身と金委員長は「非常にうまくいっているようだ」と語り、非武装地帯で会うことを呼び掛けたツイートについては、「彼が今どこにいるか知らないため、打診しただけだ。彼は北朝鮮国内にいないかもしれないが、金委員長が会いたいのなら私は国境にいると伝えた」と説明した。

Dividing Lines

The Demilitarized Zone has split the Korean Peninsula since 1953

Sources: U.S. Department of Defense, Bloomberg reporting

  トランプ氏のツイートは、米韓の当局者にとって寝耳に水だった。ある韓国当局者によると、韓国政府は衝撃を受け、調整に奔走しているという。米当局者は、トランプ氏が非武装地帯で金委員長に会う計画はなかったと述べた。トランプ氏は、金委員長への呼び掛けは「けさ思い付いた」としている。

原題:Trump Asks Kim Jong Un for Quick Meeting Sunday at Korean DMZ(抜粋)

(北朝鮮外務次官のコメントを追加して更新します.)
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