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ローブ氏、ユナイテッド・テクによるレイセオン買収に反対を表明

アクティビスト(物言う株主)のダニエル・ローブ氏は、米ユナイテッド・テクノロジーズによるレイセオン買収に反対を表明した。買収について「計画が十分練られていない」とし、財務と戦略どちらの点から見ても意味を成さないと指摘した。

  ヘッジファンド運営会社サード・ポイントの最高経営責任者(CEO)でもあるローブ氏は、取締役会に宛てた書簡で、買収に反対票を投じる予定だと記した。サード・ポイントが運用するヘッジファンドは、ユナイテッド・テク株を約8億3600万ドル(約900億円)相当保有している。ローブ氏は、この買収はユナイテッド・テクの航空宇宙部門を過小評価しており、グレッグ・ヘイズCEOはよこしまな動機に基づいて買収計画を進めていると批判した。

Key Speakers At The 2017 SALT Conference

ダニエル・ローブ氏

Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

  書簡でローブ氏は「この取引は戦略的、財務的な根拠に欠けている。われわれとしては、この合併は帝国構築、そしてフォーチュン100企業のトップとしての適切な在任期間をとっくに過ぎているのになおその座にとどまりたいというヘイズ氏の渇望に動機付けられているとしか考えられない」と記した。書簡は28日に公表された。

  ユナイテッド・テクは株主からの意見を歓迎するが、サード・ポイントの「主張と結論」には賛成しかねるとのコメントを発表。取締役会は徹底的な検討の上で全会一致で合併を承認し、他の投資家も合併の利点を認めていると述べた。レイセオンの担当者からはコメントを得られていない。

  ローブ氏は、サード・ポイントがユナイテッド・テクに投資したのは、会社を3分割する計画により向こう1-2年における秩序立った形でのCEO交代につながり、経営陣も刷新される可能性があるとヘイズ氏が説明していたことも理由だと指摘。

  その上で、「ヘイズ氏が新たな雇用契約を結び、さらに5年間CEOと会長を続けることになると分かり、われわれは驚いた」とし、「これは極めてひどいコーポレート・ガバナンス(企業統治)の一例だろう」と指摘した。

原題:Third Point’s Loeb Slams United Technologies-Raytheon Deal (3)(抜粋)

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