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ファンドの一部、非流動資産で「虚構の上に成り立つ」-英中銀総裁

流動性に乏しい資産を持ちながら資金を無制限に引き出すことができるとうたっているファンドは「虚構の上に成り立っている」と、イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁が語った。

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カーニー英中銀総裁

Bloomberg

  26日の議会証言で、著名ファンドマネジャーのニール・ウッドフォード氏が陥った問題から政策担当者はどのような教訓を得ることが可能かとカンリフ副総裁がまず問われ、続いてカーニー総裁が回答。同総裁は「金融システム全般という観点から見て、ファンド構造は大きな問題だ」とし、「システム全体を揺るがす問題になり得る」との認識を示した。

  さらに「日々の流動性を持ち得るとしつつ、その資産は流動性が基本的に欠けているとしたら、そのファンドは虚構の上に成り立っている」と述べ、「銀行に預けているのと変わらないとの期待を個人に抱かせてしまう。そこには多くの問題があり、構造的な問題を抱えるが、顧客に対しても問題になる」と続けた。

  かつて英国有数の著名な株式投資家だったウッドフォード氏は数カ月にわたり低調なリターンを続けた後、顧客の資金引き揚げ請求に応じることが難しくなり、旗艦ファンドの償還を今月に入って停止。それ以来、同氏を信頼していた顧客もそっぽを向き、問題となった以外のファンドから資金を引き揚げた。ウッドフォード氏は償還停止期間中も顧客に手数料を課し続けたとして、政治家の批判にさらされている。

  フランスの投資銀行ナティクシス傘下でロンドンを拠点とする投資会社、H2Oアセット・マネジメントも最近、一部ファンドの保有資産で流動性に対する懸念が生じ、顧客が資産引き揚げを急いだ。

原題:BOE’s Carney Says Some Funds With Illiquid Assets Built on a Lie(抜粋)

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