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リクシルG株の買い増し検討、瀬戸氏復帰を歓迎-米投資ファンド

  • 企業統治改革で大きな分岐点とインダス・キャピタル・パートナーズ
  • 新体制下で株価が現在の2倍の水準に上がると期待

住宅設備大手LIXILグループの定時株主総会で株主側が提案した取締役候補が選任され全体の過半数を確保したことを受け、同社株主で米投資ファンドのインダス・キャピタル・パートナーズは26日、リクシルG株の買い増しの検討に入ったことを明らかにした。

Inside The Lixil Corp. Enokido Factory

リクシルの榎戸工場(愛知県常滑市)

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  インダス・キャピタルのパートナー、ハワード・スミス氏が同日、ブルームバーグのインタビューで述べた。リクシルGは25日に総会を開催。会社側提案に対抗する形で株主側が提案していた瀬戸欣哉元社長兼最高経営責任者(CEO)を含む取締役候補8人全員が選任された。一方、会社側提案のうち2人は否決され、選任された14人の過半を株主側提案の候補が占めた。

  スミス氏は「株主の勝利であり、日本の企業統治改革の中で大きな分岐点になる」と述べ、今回の結果は同社の成長に非常にポジティブだとし、「リクシルG株の買い増しを検討している」と明言した。スミス氏によると、インダス・キャピタルは会社側提案の取締役8人の選任に反対し、株主側・会社側双方が支持する2人、株主側提案の6人の選任に賛成したという。

  リクシルGの経営を巡っては、昨年、瀬戸氏が社長兼CEOから退任し、創業家出身の潮田洋一郎会長(当時)がCEOに復帰。英投資会社マラソン・アセット・マネジメント、インダス・キャピタルなど株主の一部はトップ交代の経緯にガバナンス上の問題があるとし、潮田氏と山梨広一社長(当時)の解任を要求した。リクシルGは25日付で瀬戸氏の社長復帰と潮田氏、山梨氏の退任を発表した。

  スミス氏は会社側提案に賛成しなかった理由について「瀬戸氏の経営に期待していたが、中期経営計画の途中で突然退任となり、リクシルGと縁がなかった新たなCEOが就任するいう。頻繁なトップ交代はあまり意味があると思えない」と述べた。

  その上で瀬戸氏の手腕について「中計で示した窓サッシなど収益性の低い分野をリストラし、海外の水回り事業など成長が見込める分野に経営資源を集中する方針に賛同している」とし、実行力次第ながら株価が3年程度で現在の2倍の3000円超の水準に上がることを期待していると語った。株主総会の結果を受けた26日の株価は一時、前日比19%高の1760円と大幅に上昇した。

  インダス・キャピタルは米ニューヨークに本拠を置くアジア株に特化した投資ファンド。預かり資産残高(AUM)は約45億ドル(約4800億円)で、うち半分程度を日本企業への投資が占める。同社によると、リクシルG株には3年前から投資しているという。

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