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ドル・円が107円割れ、イラン・中国懸念でリスク回避-円ほぼ全面高

更新日時

東京外国為替市場ではドル・円相場が1ドル=107円を割り込み、5カ月半ぶり安値を更新した。米国の利下げ観測を背景としたドル安の流れに加え、米・イラン情勢の緊迫化や米中関係に対する懸念などからリスク回避の円買いが強まった。

  • ドル・円は午後3時37分現在、前日比0.3%安の1ドル=106円98銭。107円41銭を日中高値に一時106円78銭まで下落し、1月3日以来の安値を更新
  • 円はニュージーランド・ドル以外の主要15通貨全てに対して上昇
  • ユーロ・ドルは横ばいの1ユーロ=1.1403ドル。一時1.1412ドルと約3カ月ぶりのユーロ高・ドル安水準を付ける場面も


リスク回避の円買い強まる

市場関係者の見方

バークレイズ証券の門田真一郎チーフ為替ストラテジスト

  • 先週まで米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ期待、米中通商会談開催などのポジティブなヘッドラインで株が支えられていたが、その辺が若干はく落している感
  • G20(20カ国・地域首脳会議)での米中交渉継続が一定程度織り込まれる中で、リスクオフに反応しやすくなっている
  • いずれにしろ利下げ観測で米金利が下がりやすく、大きな流れでドル・円が下がりやすい環境が続いている

あおぞら銀行の諸我晃総合資金部部長

  • 上海株が下落し人民元が売られており、リスクオフになった。トランプ大統領の日米安保の話もリスクオフと言えばリスクオフで円買い材料
  • もっとも、107円を割ってもそれほど走らず、106円50銭ぐらいが一つのめどになるだろう
  • G20では米中合意はないまでも、関税発動は延期される可能性が高い。そのシナリオ通りなら、それほどリスクオフでドル・円を売っていく環境でもない

外為どっとコム総研の神田卓也調査部長

  • だいぶポジションが圧縮されたとはいえ、ドルロングがまだ残っている状況で、処分売りが出やすい流れ
  • FOMC(米連邦公開市場委員会)の金利見通しや会見内容からみると、今晩のパウエルFRB議長の講演は、適切に対応するというニュアンスの話になるとみられ、どちらかというとドル売り材料になりやすい

背景

  • イランの外務省報道官は、米国の追加制裁はワシントンとの外交の道筋が「永遠に」閉ざされたことを意味すると指摘
  • 25日の中国株式市場は金融銘柄の下げが目立ち、上海総合指数が一時2%安
    • 北朝鮮制裁に違反した疑いに関する捜査で、中国の大手銀3行が召喚状に従わなかったと米判事が判断したとの米紙ワシントン・ポストの報道を材料視
  • リスク回避の動きから米株価指数先物は下落に転換、日経平均株価は前日比92円安で終了。また、米10年債利回りは時間外取引で一時2%割れ、金価格は約6年ぶり高値
  • トランプ米大統領が最近、日本との安全保障条約を破棄する可能性についての考えを側近に漏らしていたと関係者
  • 中国の劉鶴副首相とライトハイザー米通商代表部(USTR)代表、ムニューシン米財務長官は24日の電話会談で、貿易や経済の問題について意見交換したと、中国商務省がウェブサイトに掲載した声明で発表
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