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BofAとPNCは健全性審査の勝ち組か、キャピタル・ワンにリスク

  • 21日発表のFRBストレステスト第一弾、総じて予想以上の結果
  • 27日公表の包括的資本分析結果、株主還元に追い風も

21日の米株式市場終了後に連邦準備制度理事会(FRB)が公表した銀行ストレステスト(健全性審査)の第一弾の結果はウォール街のアナリストに歓迎され、総じて予想以上だったとの声が聞かれる。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)とPNCファイナンシャル・サービシズ・グループや信託銀行のBNYメロン、ノーザン・トラスト、ステート・ストリートは、相対的に勝ち組と受け止められた一方、クレジットカードに対するFRBの厳しい見方がキャピタル・ワン・ファイナンシャルに対する失望感につながった。

  今後の注目は、銀行の資本計画を精査する包括的資本分析審査(CCAR)の27日の結果発表に集まる。アナリストの最新コメントを以下にまとめた。

モルガン・スタンレーのベッツィ・グラセック氏

  グラセック氏はリポートで、「より易しいストレステストは今週のより重要なCCARにプラスだ」と指摘。モルガン・スタンレーが調査対象とする11行全てが合格し、ノーザン・トラストとゴールドマン・サックス・グループ、ステート・ストリート、BNYメロン、シティグループはモルガン・スタンレーの資本還元予想に対して良好な一方、キャピタル・ワンは最もリスクがあるとした。

シティグループのキース・ホロウィッツ氏

  ホロウィッツ氏は今回の結果について、「大半の銀行の資本還元の拡大にゴーサイン」を出すものだとリポートで指摘。銀行各行はドッド・フランク法に基づくストレステスト第1弾の結果で「強固な足場」を固めているとみられ、総還元率は103%と、昨年の97%を上回ると同氏は予想した。

  シティはステート・ストリートとPNCファイナンシャル、ノーザン・トラスト、BofA、BNYメロンが株主還元で市場を上回る最も良い立場につくと予想。キャピタル・ワンの総還元率改善も暗示されるが、自社株買い戻しはコンセンサス予想に届かないリスクがある。

レイモンド・ジェームズのデービッド・ロング氏

  ロング氏はBNYメロンとステート・ストリートを勝ち組と受け止めており、「両行の予想とFRBの予想の大幅な差」に言及。BofAも勝ち組と認識し、これらの結果から配当を同業に近い水準に引き上げる道が開かれると予想。「現行水準では自社株の買い戻しも引き続き資本の魅力ある使い道だ」と指摘。

原題:BofA, PNC Seen as Stress-Test Winners, Capital One as Losing (1)(抜粋)

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