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米国債は今週一段高も、G20成果は期待薄で利回り低下妨げなしか

  • 米10年債利回り、先週は一時16年以来の2%割れ-米利下げ観測で
  • G20後は利回り低下が「最も抵抗の少ない道」-BofAカバナ氏

米国債相場は先週、週ベースで2012年以来最長の上昇を記録したが、市場の注目先が今週は大阪で開催される20カ国・地域(G20)首脳会議に向かう中、さらに値上がりする公算がある。

  10年物米国債の利回りは先週に一時、16年以来の2%割れとなった。米連邦公開市場委員会(FOMC)が利下げの準備があると示唆し、7月の利下げ観測が強まったためだ。ナットウェスト・マーケッツやバンク・オブ・アメリカ(BofA)などのストラテジストはG20を控え、一段の利回り低下を妨げるものがあるとは考えていない。

Benchmark U.S. yields hit lowest level since 2016

  貿易を巡る米中の対立が和らぐ様相はなく、米商務省は21日、中国の5組織に対し、米国のサプライヤーからの調達を禁止した。こうした展開にインフレの弱さ、米成長に対する下振れリスクの膨張が加わり、ナットウェストの米州戦略責任者ジョン・ブリッグス氏は米国債下落に今賭けるのは危険だと指摘。「中国と米国が実際の合意に達する可能性も、交渉が『大きく進展して合意が非常に近い』と表明する可能性も低いと思う」と論じた。

  10年物米国債は週間ベースで、21日まで7週連続で上昇した。ナットウェストは7月と9月の利下げを予想。それにより10年債と2年債の利回りは年末までにそれぞれ1.85%と1.5%に下がると見込んでいる。

  ブリッグス氏もBofAのマーク・カバナ氏も、G20での首脳会談に成果があり、すなわち米国の関税引き上げが延期されれば、10年物利回りが短期的に10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)程度上昇することはあり得ると認めている。しかし米国金利戦略責任者のカバナ氏は、利回り低下が「最も抵抗の少ない道」だと考える。

  「本当の問題は、7月に金融当局が利下げをしない理由があるかどうかだ。G20からの前向きな論調くらいでは理由にならないと思う」と同氏は分析。「当局は下振れリスク管理モードに移行した」と指摘した。

  同氏によると、BofAは9月を初回とする今回の緩和サイクルで計0.75ポイントの利下げを見込んでいるが、より早い7月利下げのリスクはあるとみている。

原題:Sit Out the Treasury Rally at Your Own Risk Amid Dim G-20 Hopes(抜粋)

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