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クラリダFRB副議長、金融緩和の論拠強まった-経済に相反する流れ

  • クラリダ氏、見通し巡る「不確実性の高まり」を指摘
  • FRBの政治からの独立性は脅かされていない-クラリダ氏

米連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長は、不確実性が高まる中で相反する流れが米経済に打撃を与えているとし、利下げを支持する論拠が最近強まったとの認識を示した。

  クラリダ氏は21日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで「緩和策を実施する論拠は強まった」と指摘。「特にここ6ー8週間において、見通しを巡る不確実性が高まっている」と述べた。

クラリダFRB副議長のインタビュー

Source: Bloomberg)

  この日のクラリダ氏の発言は、19日のパウエルFRB議長の発言をおおむね補強した格好だ。米連邦公開市場委員会(FOMC)は今週の会合で政策金利を据え置いた一方、「見通しを巡る不確実性が高まった」と指摘した。市場では、早ければ7月の次回会合で利下げに踏み切る可能性に扉を開いたとの見方が広がった。

  クラリダ副議長はこのほか、トランプ大統領による容赦ない批判によりFRBの政治からの独立性がリスクにさらされているとの懸念を一蹴。「FRBの独立性が脅かされているとは思わない」と述べた。

  ブルームバーグ・ニュースは今週、トランプ大統領が側近に対し、自分にはパウエル議長を交代させる権限があると確信していると告げていたと報じた。また大統領が今年早い時点で、パウエル議長を解任する選択肢を模索するようホワイトハウスの法律顧問に指示していたとも伝えた。

  そうした報道に金融当局者らがどう対応しているのかとの問いにクラリダ氏は、「われわれは自らの仕事をするだけだ」と答えた。

  米経済の基本的な見通しについては「良好」だとしつつ、今年は成長がやや減速する可能性があり、不確実性は高まっていると加えた。

  クラリダ氏は「経済は現在、いくらかの相反する流れに直面している」とし、「世界の成長見通しは軟化している。世界の貿易情勢を巡り不確実性が見られる」と述べた。

  今後の道筋を決める上では多くのデータを注視するとし、国外の情勢も含まれると述べた。

原題:Fed’s Clarida Says Case for Easing Monetary Policy Has Risen (1)(抜粋)

  

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