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Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米国株に「強気になるには遅過ぎる」、最高値更新でストラテジスト

  • S&P500種は年初来で18%上昇し、20日に最高値更新
  • 収益低迷の中でのバリュエーション上昇に警戒感
A trader works during the Slack Technologies Inc. initial public offering (IPO) on the floor of the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, U.S., on Thursday, June 20, 2019. Following in the footsteps of music-streaming service Spotify Technology SA last year, the workplace messaging application is set to start trading on the New York Stock Exchange Thursday via a direct listing.
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

S&P500種株価指数は年初来で18%高と、年前半としては1997年以来最大の値上がりとなる勢いを見せている。強気派にとっては素晴らしいことだが、もっと良い状況になるのだろうか?

  今週の熱狂的な展開の前に株式相場に懐疑的になった一握りのクロスアセット・ストラテジストらにとって、これは最も差し迫った疑問になっているが、「可能性は低い」というのが彼らの答えだ。

  S&P500種構成企業の9割近くが値上がりし、指数が最高値を更新するという目を見張るような反応を市場が見せているものの、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のハト派転換などのジェスチャーは長期的な信頼感を生み出さないと、ソシエテ・ジェネラルのクロスアセット・ストラテジスト、ソフィー・ウィン氏(ロンドン在勤)は指摘する。むしろそれはもっと警鐘を鳴らし、10年間続いてきた景気と相場のサイクルの終わりの始まりを記すものだろうと言う。

  ウィン氏は「強気になるには遅過ぎる」と述べ、「米金融当局が利下げを検討し始めると、株式市場は成長の勢い鈍化を反映し始め、投資家は収益予想を下方修正し始めるはずだが、まだ株式相場には影響が表れていない」と指摘した。

Optimism the Fed will cut soon enough pushed the S&P 500 to a record

  米国株は20日に4営業日続伸し、S&P500種は前日比1%上昇し4月以来の最高値を更新。ダウ工業株30種平均は上昇し、昨年10月の高値まであと0.3%以内に迫る水準で終了。

  ウィン氏は企業収益が停滞する中でバリュエーションが高まっていると指摘し、「チャンスを逃すという不安」のせいでトレーダーはファンダメンタルズの悪化が見えなくなっていると分析。同氏のチームは約2週間前に世界の株式への資産配分比率を40%から35%に引き下げるよう推奨していたが、その後の展開を踏まえても見解は変わらないとしている。同氏は「景気サイクルのこの段階では、来年にリセッション(景気後退)か循環的な減速のいずれかが来ることになる。米金融当局が利下げする場合、世界の成長回復を見込めると思うだろうか。そうではないだろう」と語った。

原題:‘It’s Too Late to Be Bullish’: Stocks Record Draws Worriers (1)(抜粋)

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