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一部邦銀、懸念すべきほど高水準のCLO取得-ボストン連銀総裁

更新日時
  • 「世界的リセッション時に日本の銀行が回復力保てるか疑問生じる」
  • 日米は銀行のレジリエンス強化に向けた措置の検討を-ドイツで講演

米ボストン連銀のローゼングレン総裁は21日、ドイツ西部エルトフィレ・アム・ラインで講演し、金融のシステミックな不安定性を予防するための規制政策を増強するよう、米国と日本は検討すべきだとの考えを示した。

  ローゼングレン総裁は、マクロプルーデンスに関するドイツ連邦銀行主宰の会合での講演テキストで、「潜在的な世界経済シナリオを前にして、金融システムのレジリエンス(回復力)を高めるような一連のマクロプルーデンス拡大措置を検討することが、米国の場合と同様に日本の利益になると考えられる」と語った。

Fed Presidents John Williams And Eric Rosengren Discuss The 2 percent Inflation Target

ローゼングレン総裁

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  同総裁はまた、1990年代後半の日本の金融危機の前に「ストレステスト(健全性審査)」や、貸付損失吸収に備え資本上積みを求める「カウンターシクリカル資本バッファー(CCyB)」などの措置を大手銀行に対して講じていれば、日本は危機の影響を限定することができたのではないかとの見解を明らかにした。

  その上で、日本の銀行の一部は懸念すべきほど高水準のローン担保証券(CLO)を取得しているとローゼングレン総裁は分析。「低利回り環境と相まった利回り追求を狙ったと受け止められる動きは、将来的に万が一世界的なリセッション(景気後退)に見舞われた場合、日本の銀行が引き続きレジリエンスを保ったままでいられるか重要な疑問を生じさせる」と警戒感をにじませた。

  同総裁は「時間の経過や、より良い政策の導入にもかかわらず、日本の銀行システムは今や再び、景気悪化時に脅威にさらされかねない状態にあると論じることができるのではないか」との認識を示した。

  米国でも、ローゼングレン総裁らが同資本バッファー発動の必要性を主張しているが、連邦準備制度理事会(FRB)はこれまでのところ、発動を見送っている

原題:Fed’s Rosengren: U.S., Japan Should Strengthen Bank Resilience(抜粋)

(5段落目に現在の日本の銀行システムに関する認識を追加して更新します.)
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