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Sansanの黒字化「タイミング近い」、売上3~5割増-CFO

  • 「名刺管理市場」の市場規模拡大を重視、大企業での利用率向上へ
  • 東証マザーズ市場に上場、初日の19日はストップ高で取引終了

クラウド名刺管理サービスを手掛けるSansan(サンサン)の橋本宗之最高財務責任者(CFO)は、営業損益が黒字転換する「タイミングは近いところにきている」と述べた。前期(2019年5月)の営業損益は9億3800万円の損失見込みとなっている。

  橋本CFOは20日、ブルームバーグとの電話インタビューで、事業規模の拡大により「ある程度の広告宣伝投資を続けても黒字化できる道筋ができてきた。その判断があったから上場することにした」と説明。黒字体質を固めた上で、利益拡大を目指す方針を示した。今期(20年5月)以降の売上高は30%-50%の伸びを見込む。

  18年5月期に約45億円だったテレビ広告などの広告宣伝費は、前期は20億円台半ばまで減少した。今後も同様の傾向が続き、黒字化に向けて貢献する見通し。

Sansan Inc. Founder and CEO Chikahiro Terada Portrait

Sansanはクラウド名刺管理サービスを手掛ける

ブルームバーグ

  同社の主力事業は法人契約を中心とした名刺管理や営業支援サービスのSansanで、個人向けの会員制交流サイト(SNS)のエイトも提供している。今後は同社が国内市場の8割を占める「名刺管理市場のパイ自体の拡大」を重視する。

  橋本CFOによると、顧客企業は約5700社。従業員1000人以上の国内企業の1割が顧客となっているが、従業員数で見た場合の利用率は1%にとどまり「サービスのインフラとして考えるなら10%、20%にしなければいけない」とし、特に大企業向けを強化する方針を示した。

  Sansanは19日に東証マザーズ市場に上場。買い気配で始まり、5460円のストップ高で取引を終了した。20日終値での時価総額は約1637億円。7月12日に前期決算を発表する予定だが、最新予想では売上高が101億円、純損益は9億8800万円の赤字となっている。

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