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債券下落、急激な利回り低下に警戒感-日銀オペ据え置きには安心感

更新日時

債券相場は下落。日本銀行がこの日の国債買い入れの金額を据え置いたことやオペ結果を受けて、長期金利のほか、20年債や30年債などの超長期債利回りが3年ぶりの低水準まで買い進まれたものの、急激な金利低下に対する警戒感が広がり、売り優勢の展開に転じた。

  • 新発10年債利回りは前日比0.5ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.165%。一時はマイナス0.195%と、2016年7月以来の水準まで低下
  • 新発20年債利回りは0.145%、新発30年債利回りは0.275%と、ともに約3年ぶり低水準を更新した後、売りに押されて、それぞれ0.20%、0.32%まで急反転
  • 長期国債先物9月物の終値は前日比1銭高の153円93銭。一時154円13銭と最高値更新

市場関係者の見方

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト

  • 日銀の黒田東彦総裁の会見内容を受けて、長期金利操作のマイナス深掘りを見込んで動いている外国人投資家はいるということだろう
  • この日の日銀オペで買い入れ額が据え置かれたら買いというムードが昨日からあり、オペ結果も無難だったことから利回り低下が加速した
  • ただ、週末で金利低下したまま終わることは考えにくく、来週は20年債入札も控えて一段の買いはちゅうちょされる面も

三井住友トラスト・アセットマネジメントの押久保直也シニアエコノミスト

  • 前日の夜間取引で相場上昇に過熱感があったことから、日銀買いオペの減額に対して警戒感があった
  • 買い入れ額が据え置かれたことで買い安心感が広がり、いわゆる操作目標レンジの下限とされるマイナス0.2%を試す動きが再開する局面もあった

日銀オペ

  • 対象は残存期間1年超5年以下と5年超10年以下
  • 買い入れ額は各ゾーンとも前回から据え置き
  • 応札倍率は5-10年が2.21倍と前回から小幅上昇、1-3年と3-5年は低下
  • 備考:過去の日銀オペの結果一覧

背景

  • 黒田総裁は20日の会見で、物価勢い失えばちゅうちょなく追加緩和を検討する姿勢を示し、長期金利の変動幅についてはある程度弾力的に対応すると述べた

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.245%-0.270%-0.165%0.195%0.320%0.360%
前日比-1.0bp-0.5bp+0.5bp+2.0bp+3.0bp+3.5bp
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