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トランプ氏批判派の懸念拡大-タンカー攻撃ではイラン犯行説に傾くも

  • 民主議員や独首相などがイラン犯行説に同意し始める
  • 一方で米がイランとの戦争に突き進むとの懸念広がる

米民主党議員やメルケル独首相など、トランプ米大統領の外交政策に懐疑的な人たちが、ホルムズ海峡に近いオマーン湾でのタンカー攻撃の背後にイランがいる可能性が高いという大統領の主張に同意し始めている。

Commercial Oil Tankers Attacked In Gulf Of Oman

タンカー「コクカ・カレイジャス」の船体に空いた穴

出典:米国国防総省

  ただ、その一方でトランプ大統領のイランに対する対決を辞さない姿勢は批判を呼び、米国はイランとの戦争に突き進むのではないかとの懸念も広がっている。

  下院情報特別委員会のアダム・シフ委員長(民主党)は19日、記者団に対し、タンカー攻撃がイランによるものであることは「ほぼ疑いない」とし、この情報は「非常に有力だ」と述べた。

  しかしシフ委員長は、トランプ大統領によるイラン核合意からの離脱と、厳しい対イラン制裁を考慮すればイランの行動は「予想できた」とも発言。米国は同盟国と連携して「船舶輸送を守る」必要があるが、イランとの戦争になれば「実に壊滅的」な結果を招くだろうと指摘した。

  上院情報特別委員会の民主党筆頭理事、マーク・ワーナー議員は18日、「引き続き最新情報を収集しているところだが、イランによるものだと思う」と述べた。同議員はその上で、「大統領が事実に反することをツイートしてきた現政権」と取引するのは、従来の米政権より難しいだろうと語った。

  これは、タンカー攻撃がイランによるものであることを示す証拠を提示してもなかなか受け入れられなかった米政府当局者にとって一歩前進となる。イランは関与を否定、敵国によるでっち上げだと示唆している。

  メルケル首相は18日、ベルリンで記者団に対し、イランによるものであることを示す「有力な証拠がある」と発言。「ただそれでも、イランとのいざこざを平和的に解決するためにわれわれはどんなことでもしなければならないということに変わりはない」と語った。

  メルケル首相はイラン合意からの米国の離脱に反対する世界の首脳の1人で、トランプ大統領が再開した対イラン制裁強化を回避しようとしているがほとんど成果は出ていない。

原題:U.S. Navy Presents Evidence of Iran’s Role in Attack on Tankers(抜粋)

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