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歴史は繰り返すか、日経平均再び1万9000円割れも-昨年急落時に酷似

  • 昨年秋は75日線超えに2度挑戦も跳ね返され、その後下げに拍車
  • 現在は最初の75日線トライ中、失敗すれば7月以降に下げ転換の公算
Stock Angst Snowballs as Japan's Nikkei 225 Enters Bear Market
Photographer: Shoko Takayasu/Bloomberg
Stock Angst Snowballs as Japan's Nikkei 225 Enters Bear Market
Photographer: Shoko Takayasu/Bloomberg

米中首脳が貿易協議の再開を目指して来週の20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)で会談することとなり、日本株の下値不安が薄らいだ。ただ、テクニカル分析からは先行きを楽観視できないようだ。

  20日の日経平均株価は一時2万1464円と、投資家の短中期的な採算ラインである75日移動平均線を一時上回った。チャート上では5月から上値抵抗線となっている同平均線を明確に上回れるかが、上昇基調が当面続くための試金石の1つだ。

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  4月高値からの調整は昨年10月高値からの下落局面に似ている。前回は日経平均がまず25日線(チャート①)、続いて75日線(②)を割り込み、25日線が75日線を上から下に突き抜けるデッドクロス(③)が示現。株価は75日線回復に挑むも2度跳ね返され(④、⑤)、1万9000円割れまで大きく下げた。

  今回はデッドクロスまで同じ経緯をたどり、75日線を大きく上回るのか、それとも跳ね返されるのかと注目を集めている。楽天証券経済研究所の土信田雅之シニアマーケットアナリストは「歴史が繰り返されるとは限らないが、4月に高値を付けてからの動きがあまりにも良くない」と語る。

  土信田氏は、昨年12月安値を付けた時とは米連邦準備制度理事会(FRB)のスタンスが変わっているため、「米中摩擦の長期化による実体経済の悪化を米金融当局の緩和姿勢がどこまでカバーできるかが株価の先行きを決める」と指摘。その際は7月からの4-6月期決算発表シーズンに分岐点を迎えそうだとし、景気や企業業績の悪化に歯止めがかからないと「昨年同様に下値トライとなりそう」と述べた。

  同氏はその場合の下値のめどとして、昨年12月に急落した時の移動平均からの最大かい離率を用いて、25日線から10%下方かい離の1万9000円前後、75日線から14%かい離の1万8200円近辺とした。

  SMBC日興証券株式調査部の吉野豊チーフテクニカルアナリストはリポートで、3月25日安値から4月25日高値までの上げ幅を6月4日にあてはめた2万1740円前後の節を抜けるかを当面の焦点に挙げる。中期的には6月21-25日は1732日サイクルや173日サイクルなどが重なり基調に変化が生じやすいとし、反騰が頭打ちとなって失速し始めるようなら、昨年1月からの三尊天井を形成し、7月以降は2段目の下げに移行する公算が大きいとみる。

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