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FOMC、声明を近い将来の利下げ準備と解釈-市場関係者の見方

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FOMCのパウエル議長

FOMCのパウエル議長

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg
FOMCのパウエル議長
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

米連邦公開市場委員会(FOMC)は18、19両日開いた定例会合を終え、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2.25-2.50%のレンジで据え置いた。見通しの「不確実性」を指摘し、過去10年余りで初めて政策金利引き下げの準備があることを示唆した。

  これについての市場関係者の見方は以下の通り。

◎FOMC、9月までの0.5ポイント利下げ観測を後押し-シティ
  19日のFOMC声明とパウエルFRB議長の記者会見での発言は、0.5ポイントの金融緩和が恐らく9月までに行われるとの見方を後押しするものだとシティグループのストラテジスト、カルビン・シー氏とエコノミストのエブラヒム・ラーバリ氏がリポートで指摘した。

  • ドルは利下げサイクルの1回目に向かう1、2カ月に下落する傾向があり、「今回この傾向が変化すると考える理由は見当たらない」
  • シティは依然、中期的にドルに「強気」だが、FOMCが行動を準備する中で弱含む余地がある

◎米10年債利回り、1.5%に向かう可能性-グッゲンハイム
  米10年債利回りは2%割れの水準に向かい、1.5%まで低下する可能性があるとグッゲンハイム・パートナーズのアン・ウォルシュ債券担当最高投資責任者(CIO)が予想した。

  • マイナス利回りの債券が世界で12兆ドル余りに上る中、米国債への世界的需要が長期債利回りを下押しへ
  • 0.5ポイントの利下げは見込まず
  • 政策当局者はホワイトハウスから独立しているとのイメージを依然として維持したい考え
  • 株式相場低迷の場合には、夏にかけての市場のボラティリティーの高まりに対応した緩和の可能性を見込む

◎米国債相場の上昇は一服へ、FOMC決定受け-PGIM
  米国債利回りの数週間にわたる低下はFOMCによる政策金利据え置きを受け鈍化する見込みだ。PGIMフィクストインカムのシニアポートフォリオマネジャー、マイケル・コリンズ氏がこう予想した。

  • 「金利市場は当局に先行していただけに、短期債などを中心に相場上昇のペースはここで一服しても驚きではない」
  • FOMCは市場の予想に比べて「それほどハト派ではなかった」
  • コリンズ氏は、「世界的な成長が崖から落ちることはないと想定」し、当局が年内1、2回利下げすると予想

◎市場はFOMC声明を近い将来の利下げ準備と解釈-ソシエテ
  金利市場はFOMCの声明と予測を近い将来の利下げの準備と解釈しているとソシエテ・ジェネラルの米金利戦略責任者、スバドラ・ラジャッパ氏が指摘した。

  • ラジャッパ氏は19日にフィラデルフィアで開催された債券リーダー・サミットに際し「FOMCは7月の利下げを織り込む市場の値動きを変えるような言動は行っていない」とコメント
  • 具体的には、2年債利回りが大幅に低下している利回り曲線のブル・スティープニングは今後の利下げを「さらに再確認」するものだと指摘

◎FOMC声明後のドル安、ブラード総裁の反対票で下げ拡大-BMO
  FOMC声明発表後にドルが3月20日以来の大幅安となったことについて、モントリオール銀行(BMO)のグレッグ・アンダーソン氏はセントルイス連銀のブラード総裁が0.25ポイントの利下げを支持して政策に反対したことによって下げが増幅されたと述べた。

  • ブルームバーグ・ドル・スポット指数はFOMC声明発表後に一時0.5%安。声明発表直前は0.2%低下だった
  • ブラード総裁の反対票、パウエル議長就任以降で初めて

◎「顕著なハト派傾斜」で利下げ見通し固まる-ウエストパック
  FOMCの金利予測分布図(ドット・プロット)では2019年の中央値で金利据え置きが示されたが、年内利下げを予想する当局者のほぼ全てが2回を見込むという「大きなハト派の足跡」が不明瞭になっているとウエストパック銀行の通貨ストラテジスト、リチャード・フラヌロビッチ氏がリポートで指摘した。

  • 金融当局に見られる「顕著なハト派傾斜」で利下げ見通し固まるだろう
  • 年内に1回ないし2回の利下げを予想するFOMC参加者がもう1人増えれば、中央値の点は低下するだろう
(1-3人目を追加して更新します.)
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