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ドイツ連銀総裁、次期ECB総裁レースで逆転狙う-国債購入策を肯定

  • ECBの国債購入策「OMT」は合法、政策の一部-バイトマン氏
  • 中央銀行は最悪のシナリオでは決定的な行動をとる必要がある

ドイツ連邦銀行のバイトマン総裁は欧州中央銀行(ECB)次期総裁を巡るレースで優位に立とうと、かつて批判したECBの危機対策を合法で有効だと認めた。

  バイトマン氏はドラギ現総裁のユーロを守るため「何でもやる」との方針の下に繰り出された政策に対して反対の論陣を張り、国債購入プログラム「アウトライト・マネタリー・トランザクション(OMT)」について法廷で否定的な証言をしたこともある。同氏がECB次期総裁を狙うに当たり、それが南欧諸国の反発を呼んでいる。

Deutsche Bundesbank President Jens Weidmann Annual News Conference

バイトマン独連銀総裁

BLOOMBERG

  だが今回、バイトマン氏は独紙ツァイトとのインタビューで、OMTでECBは経済改革を促す引き換えとして無制限に国債を購入することができるようになったとし、法的に承認されていると言明。「EU司法裁判所がOMTを審理し、合法だと決定した。さらに言えば、OMTはECBの現行政策だ」と語った。

  ドイツ憲法裁判所でOMTに批判的な証言をしたのは金融政策上の懸念が理由で、「法律面に基づいたものではなかった」と釈明。「金融政策が財政政策にとらわれる恐れがあるとの懸念に突き動かされた。もちろん中央銀行は最悪のシナリオでは決定的な行動をとらなければならないが、その独立性を考えた場合、責務の枠組みの中で行動することに疑いの余地があるべきではない」と続けた。

  EU機関の最高職確保を狙うメルケル政権にとって、バイトマン氏は筆頭候補になる可能性がある。コメルツ銀行のエコノミスト、ピーター・ディクソン氏(在ロンドン)は「ドラギ総裁の後継を巡る椅子取りゲーム開始を前に、路線変更を図ったと極めて強く感じられる」とし、「あからさまに政治的な動きだ」と指摘した。

原題:Weidmann Attempts Game Changer in ECB Race by Endorsing OMT (1)(抜粋)

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