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債券上昇か、利下げ示唆のFOMC受けた米債高でー日銀現状維持予想

債券相場は上昇が予想されている。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で参加者の半数近くが年内の利下げを予想し、米国債相場が上昇した流れを受けて、買いが先行する見通し。日本銀行がこの日に発表する金融政策決定会合の結果は現状維持が見込まれており、終了後の黒田東彦総裁の会見内容に注目が集まっている。

長期国債先物(9月物)153円70銭台~153円80銭台か(前日153円64銭)
新発10年物国債(354回債)利回りマイナス0.155%~マイナス0.145%程度か
(前日マイナス0.140%)

  先物夜間取引の9月物は一時153円57銭まで下落する場面も見られたが、FOMCの結果を受けて米債相場が急上昇すると買い戻され、結局は前日の日中終値比13銭高の153円77銭で高値引けした。

市場関係者の見方

東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジスト
  • FOMCの声明文は「辛抱強く」の文言が削除され、年内に最大50ベーシスポイント(bp) の利下げの可能性を示した
  • 今日の相場は堅調と予想。ただ、超長期ゾーンは出遅れよう
  • 最も懸念されている米中貿易摩擦の悪影響も、米中首脳会談が行われれば一定に払しょくされ、利下げのがい然性を引き下げる。7月の利下げの公算は小さい
  • この結果を受けて日銀決定会合もノーアクションとみられる
  • 先物中心限月の予想レンジは153円72銭~153円83銭

日銀会合

  • ブルームバーグがエコノミスト50人を対象に実施した事前調査では、全員が今回の会合で金融政策の現状維持を予想。午後3時半からは黒田総裁が会見を行う予定
  • 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジスト
    • 黒田総裁が一部報道で「現時点では日本経済は追加的な対策が必要な状況ではない」と明言したこと、FOMC決定後のドル・円がおおむね落ち着いていることを踏まえると、今日の追加緩和発動は見込まれない
    • 総裁会見については、昨日の1年短国入札の強い結果などからは、追加緩和観測の高まりがうかがわれる。追加緩和に消極的と捉えられれば円高を招く恐れもあるため、ハト派色を出さざるを得ないだろう

海外市場の流れ

  • FOMCは参加者17人のうち8人が年内の利下げを予想、声明で「景気拡大や力強い労働市場、インフレの維持に向けて適切に行動」とした
  • 19日の米10年国債利回りは前日比4bp低下の2.02%程度。米株相場は3日続伸。S&P500種株価指数は0.3%高の2926.46で終了
  • 外国為替市場のドル・円相場は一時1ドル=107円台まで円高・ドル安が進行
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