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利下げに扉開くか米金融当局、対応は至難の業に-FOMCの注目点

  • 今回は金利据え置きの見通し、「辛抱強く」は声明から削除も
  • 市場では緩和観測高まりトランプ大統領はしきりに利下げ催促

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長率いる金融当局は、ウォール街やトランプ大統領の圧力に直面して、我慢の限界を超えつつあるかもしれない。

  連邦公開市場委員会(FOMC)は19日、金利据え置きを決める一方で、金利変更の判断に「辛抱強く」臨むとした文言を声明から削除し、先行きの利下げに扉を開く可能性が高いと、ブルームバーグが調査したエコノミストらは予想している。FOMCは午後2時(日本時間20午前3時)に決定内容を発表後、2時半からはパウエル議長が記者会見する。

Fed Chairman Jerome Powell Holds News Conference Following FOMC Rate Decision

記者会見したパウエル議長(5月1日)

Photographer: Anna Moneymaker/Bloomberg

  バージニア州ビエナを拠点とする資産運用会社、キール・ポイント・キャピタルのチーフエコノミックアドバイザー、スティーブン・スカンキ氏は、金融当局が「極めて難しい対応を迫られるだろう」と予想。米経済は引き続き基本的に力強く、正しい方向に進行中だが、今後生じるかもしれない変化を金融当局として警戒を続ける方針をパウエル議長は強調するのではないかと指摘した。

Markets see lower rates, while Fed has been cautious

  経済データは金利据え置き予測を支持するような内容である一方、世界的な見通しへのリスクは増しつつあり、当局者は今回の会合で難題を抱えることになる。

  FOMCは3月、今年は金利を据え置いた後、2020年に0.25ポイントの利上げを一回行うとの予想を示した。しかし、市場では金融緩和観測が高まり、トランプ大統領は繰り返し利下げを催促している。18日のフェデラルファンド(FF)金利先物の動向を見ると、7月末までに0.25ポイント前後の利下げと、2019年末までに計0.5ポイント余りの利下げが織り込まれていた。

  バンク・オブ・アメリカの世界経済調査共同責任者、イーサン・ハリス氏は「金融当局と市場との隔たりは非常に大きくなった」とコメント。「当局は利下げに向けて扉を半分開く必要がある。扉は現在閉じられており、選択の余地を生じさせるべきだ」と論じた。

Downside Risks Surge

Economists' view of risks to growth and inflation

原題:Fed Seen Signaling Cut by Losing Patience: Decision-Day Guide(抜粋)

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