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長期金利2年10カ月ぶり低水準、ECB総裁発言受け海外金利が低下

更新日時
The sun shines behind German artist Ottmar Hoerl 's sculpture depicting the Euro logo outside European Central Bank. 

The sun shines behind German artist Ottmar Hoerl 's sculpture depicting the Euro logo outside European Central Bank. 

Photographer: BORIS ROESSLER/DPA
The sun shines behind German artist Ottmar Hoerl 's sculpture depicting the Euro logo outside European Central Bank. 
Photographer: BORIS ROESSLER/DPA

債券相場は買いが先行し、長期金利は2年10カ月ぶりの水準に沈んだ。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が追加緩和の必要性に言及し、海外金利が低下したことを受けて、円債への資金回帰が進んだ。

  • 新発10年債利回りは一時、前日比2.5ベーシスポイント(bp)低いマイナス0.155%と、2016年8月以来の水準に低下
  • 新発20年債利回りは一時2bp低い0.21%と、16年8月以来の低水準
  • 長期国債先物9月物の終値は前日比11銭高の153円64銭。一時は153円82銭と、中心限月として16年7月以来の高値

市場関係者の見方

SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジスト

  • フランスの10年金利が足元でマイナスに近い水準となり、日本国債にある程度資金を移さざるを得ない
  • 米連邦準備制度理事会(FRB)だけではなくECBも政策緩和に言及し、日本銀行の利下げも現実味を帯びてきた
  • 7月までの日銀利下げはあり得る。利回り曲線はブルフラット(平たん)化するイメージ

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長

  • ドイツ10年金利が過去最低水準まで低下、仏10年金利もマイナス付近となり、この状態が続くと、超長期を中心に円債に向かわざるを得ない
  • ただ、30年債の利回りは入札の水準まで低下しており、米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にいったん売りが出やすい面もある

背景

  • ドラギECB総裁はポルトガルのシントラで開催のECB年次フォーラム冒頭演説で、見通しが改善せずインフレ圧力が強まらない場合は「追加の刺激策が必要になるだろう」と発言
  • 18日のユーロ圏国債市場では、独10債利回りがマイナス0.32%と過去最低を更新。仏10年債利回りは一時、初めてマイナス水準を付けた

日銀オペ

  • 対象は残存期間1年以下と10年超、買い入れ額は各ゾーンで前回から据え置き
  • 応札倍率は10-25年と25年超が前回から上昇
  • パインブリッジの松川氏
    • 日銀オペは買い入れ額が据え置かれたが、日銀会合前での減額は想定しづらく、影響は限定的
  • 備考:過去の日銀オペの結果一覧

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.215%-0.240%-0.140%0.215%0.335%0.370%
前日比-1.0bp-1.0bp-1.0bp-1.5bp-2.0bp-2.5bp


  

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