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中国のイラン産LPG購入が一部続く、米制裁でも-船舶データ示す

  • 少なくとも4隻のタンカーが5、6月にイラン産LPGを積み込み
  • 約8000万ドル規模のLPGに相当する可能性

米中貿易摩擦や米国による対イラン制裁の下でも、中国の一部取引先はイラン産液化石油ガス(LPG)の購入を続けている。

  昨年8月に米国産LPGに25%の追加関税が賦課されるまで、中国は5分の1程度を米国から調達。この報復関税後は、トランプ政権が5月にエネルギー全面禁輸に踏み切るまでイランを頼り、4月には輸入の約3分の1を占めていた。

China has all but stopped importing U.S. LPG after instituting tariffs in August

  だが、パリを拠点とするエネルギー調査会社KplerSASによると、中国の一部顧客はイランからの購入を続けている。同社は船舶追跡データを基に、少なくとも4隻の超大型タンカーが5、6月にイラン産LPGを積み込み、中国に向かったと推定。ブルームバーグの計算によれば、約8000万ドル(約87億円)規模のLPGに相当する可能性がある。

  KplerのLPG担当アナリスト、イリヤ・ニクリヤエフ氏は取材で、「さまざまな手口を使って行動を隠し始めた」と指摘。「位置情報を送るトランスポンダーのスイッチを切ったり、意図的に異なる行き先を伝えたり、船積港としてカタールやサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)を表示したりするやり方だ」と話す。

  こうした中国の購入業者が置かれている状況は、トランプ政権による外交通商政策がいかに世界の商品フローを乱しつつあるかを浮き彫りにしている。

Lion's Share

原題:China Buying Iranian LPG Despite Sanctions, Ship-Tracking Shows(抜粋)

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