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FOMCは利下げの用意示すのか、波乱に備える金利市場

  • トレーダーは戦わずして期待する利下げを諦めることはない
  • 米金融当局、今年は市場の利下げ期待に後れを取る
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金利トレーダーは今週の連邦公開市場委員会(FOMC)を巡る波乱に備えるべきだ。市場は戦わずして期待する利下げを諦めることはない。

  19日の市場の波乱を回避するには政策当局の巧みな対処が必要だろう。米金融当局に行動の用意がある証拠は広く望まれているが、行き過ぎた変化は警鐘を鳴らしかねない。当局者はさまざまな手法で自らのメッセージを調節できるものの、著しく高い成果を挙げる可能性は低いと、ルーミス・セイレスのエレーン・ストークス氏ら投資家は予想する。

  市場のハト派は米金融当局者を追い詰めている。当局が将来の金利行動を判断する上で5月に示した「辛抱強い姿勢」を堅持し、来年の利上げの可能性を残せば、株式などの高リスク資産は下落し、安全資産にトレーダーが殺到するため利回りは一段と低下する公算が大きい。そうなれば「市場は暴動を起こす」と、ルーミスで債券ポートフォリオマネジャーを務めるストークス氏は警戒する。

Futures traders expect more than 50 basis points of rate cuts this year

  当局はむしろ、これまで以上にハト派に転じるとみられる。低インフレや成長減速、米貿易政策の不透明感で米国債利回りが急低下しているからだ。だが、当局は市場の利下げ期待にまだ追いついておらず、当面は追いつけないだろう。今月末の20カ国・地域(G20)首脳会合を巡る不透明感から2年債利回りは1.87%前後と、昨年11月の3%近い水準から低下しており、米政策金利が年末までに0.65ポイント低下するとの観測に拍車を掛けている。

  19日のFOMCの声明や連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見を控え、投資家は以下の組み合わせが当局の利下げの用意を示すと注目している。

  • 政策の辛抱強さや一時的要因によるインフレ抑制への言及を削除
  • 低インフレや通商対立による成長リスクを重視
  • バランスシート縮小の終了を9月より前倒し
  • 金利予測分布図(ドット・プロット)の下方修正

  これらが適切なバランスになれば、トレーダーは利下げに対するヘッジを一部手じまいするため、利回りは若干上昇する可能性がある。アマースト・ピアポント・セキュリティーズの米国債トレーディング責任者、ポール・マーフィー氏は、2年債と関連先物の軟化を予想する。ただ、当局が利下げの用意があると投資家を納得させれば、7-9月(第3四半期)の金利変更観測は消えないだろう。

原題:Expect a Market Brawl If Fed Doesn’t Show It’s Ready to Act (1)(抜粋)

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