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ソニー社長、株主価値向上へ「事業構成議論も」-ローブ氏要求

更新日時
  • 株主価値向上につながる施策については常に検討、議論
  • 生産立地もいろいろなオプションを考えていくことが重要

ソニーの吉田憲一郎社長は18日の定時株主総会で、半導体分離を求めるアクティビスト(物言う株主)のダニエル・ローブ氏が率いる米ヘッジファンドのサード・ポイントに関する質問に対し、株主価値向上の議論の一環として事業構成の在り方の議論も含まれると述べた。

  吉田社長は、取締役会は「長期的な株主価値向上につながる施策については常に検討、議論をしている」と説明。「当社の事業ポートフォリオがどうあるべきかという議論も含まれている」と述べた。

Sony Corp. CEO Kenichiro Yoshida Presents Mid-term Strategy

ソニーの吉田社長

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  米中摩擦については「変化を予見するというよりは変化に対していかに迅速に対応できるかと考えている」と説明し、「生産立地もいろいろなオプションを考えていくことが重要だ」と話した。

  サード・ポイントは13日、15億ドル(約1630億円)相当のソニー株保有を公表。株主宛ての書簡では半導体部門を分離し、映画などエンターテインメント事業に集中するよう求めた。ソニーフィナンシャルホールディングスなどの持ち分売却を検討し、資本構成を改善すべきとも主張した。

  株主総会で神戸司郎常務は、米中摩擦や英国のEU(欧州連合)離脱の動きに関連し、「直近でのビジネスの影響は軽微だ」との見方を示した。犬型ロボットのaibo(アイボ)に続き、猫型ロボットもほしいとの株主の要望に、川西泉執行役員は「猫型は技術的には若干ハードルが高いが、今後の検討材料」にしたいと応じた。
 
  退任する平井一夫会長は、音楽、ゲーム、エレクトロニクス部門などを経験し、「逆風の中でいろいろなチャレンジをし、社員、マネジメントが一丸となり業績を回復できた」とソニーでの実績を振り返った。最後に「株主のみなさま、35年間、本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。

(ポートフォリオの議論についての発言を中心に書き換えました.)
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