コンテンツにスキップする

債券は上昇、5年入札無難通過で買い安心感ー円高進行や株安も支え

更新日時

債券相場は上昇。利回り水準の低さなどから警戒された5年国債入札を無難に通過して買い安心感が広がった。為替市場で円高が進行し、株式相場が下げ幅を拡大したこともリスク回避の買いを促した。

  • 長期国債先物9月物の終値は前日比5銭高の153円53銭。午前は売りが先行したものの、午後に一時153円57銭まで上昇
  • 新発30年国債利回りは0.5ベーシスポイント(bp)低い0.36%、午前は一時0.375%まで上昇していた
  • 新発10年国債利回りはマイナス0.13%、新発5年国債利回りはマイナス0.23%と、それぞれ横ばい

市場関係者の見方

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト
  • 5年入札はマイナス0.2%台で需要減少が警戒されたが、その割にはしっかりした結果。ふたを開けてみると銀行勢も需要があった感じ
  • 米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見ないと動けないというのがベースにあったが、円高・株安の進行で世界景気の減速懸念があらためて意識され、仕方なく買い戻しが入った
  • ただ、超長期ゾーンはすべてフラット(平たん)化しており、どこを買い進めばいいのかという状況でもある

5年債入札

  • 最低落札価格は101円57銭と、市場予想の中央値と一致
  • 応札倍率は4.51倍と昨年12月以来の低水準、前回は4.94倍
  • テール(最低と平均落札価格の差)は1銭、前回と同じ
  • SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジスト
    • やや弱気な見方をしていたが、ショートカバーと海外勢の需要に支えられ無難な結果
    • ただ、新回号となる来月の入札までに残存期間1年超5年以下の国債買い入れオペは3回しかないとみられ、需給の逼迫(ひっぱく)度合いは弱め
  • 備考:過去の5年債入札の結果一覧

背景

  • 東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=108円台前半まで円高・ドル安が進行、豪州中銀の議事要旨発表を受けた豪ドル安・円高が波及
  • 日経平均株価の終値は0.7%安の2万972円71銭
  • 米10年物国債利回りはこの日の時間外取引で2bp低い2.07%台に低下
  • 18、19日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、19、20日に日銀金融政策決定会合と、日米の金融政策イベントが続く

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.205%-0.230%-0.130%0.230%0.360%0.400%
前日比-0.5bp 横ばい 横ばい-0.5bp-0.5bp-0.5bp
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE