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Photographer: Keith Bedford/Bloomberg

「森を見ず木を見よ」が押し上げる情報・通信、日本株の上昇率首位

  • 情報・通信指数は年初来17%高、TOPIXは3.3%高
  • 単なるディフェンシブではなく技術革新の中核業種-丸三証・牛尾氏
Pedestrians walk towards the Tokyo Stock Exchange (TSE), operated by Japan Exchange Group Inc. (JPX), in Tokyo, Japan, on Friday, April 26, 2019. Japan's retail investors have propelled their net long yen positions against the dollar to near a record ahead of the nation's extended Golden Week holidays.
Photographer: Keith Bedford/Bloomberg

森を見ず木を見よ――。日本株市場で情報・通信銘柄をみる市場参加者の頭にはこんな相場格言が浮かんでいる。相場の先行き不透明感が払しょくできない中、優良な企業を選ぶ投資家の姿勢が一段と強まっている。

  17日午前の情報・通信セクターでは大手携帯電話会社に交じり、第1四半期営業利益が前年同期比26%増だった電子商取引サイト運営のエニグモが11%高、インターネット接続代行サービスを手がけ今期営業34%増益を計画したフリービットが15%高など、決算発表後に売買代金を伴って急伸する銘柄が目立った。TOPIXが年初来で3.3%上昇する中、情報・通信指数は17%高と東証33業種でトップパフォーマーとなっている。

33業種の年初来騰落率

  丸三証券の服部誠執行役員は「短期売買の投機筋すら動いていない今の日本株市場は薄商いから今週も東証1部売買代金2兆円割れが継続する可能性がある。パッシブのように指数の動きだけを見ていると手も足も出にくい相場だ」と述べた。しかし、「投機筋に振り回されないだけに、エニグモのように個別の好決算に素直に反応するマーケットでもある。ロングオンリーや個人の資金は静かに動いている」と語る。

  そうした銘柄は「外部環境や為替に左右されず、クラウドやセキュリティー、IoTなどの大きなテーマ性がある中小型株が多い」と牛尾氏。例えばTOPIXミッド400指数のパフォーマンス上位でも情報・通信やサービスといった業種にそうした銘柄が偏っており、その中でも情報・通信は「ディフェンシブ性だけではなく、技術革新を抱える中核セクター。積極的に買いにくいセクターが多い中で数少ない木にあたる」と言う。 

  情報・通信で主な年初来のパフォーマンス上位はソフトバンクグループ、ソフトバンクなど大手通信キャリアのほか、オービックやNRI、大塚商会、ネットワンシステムズ、SCSKといったソフトウエア関連も並ぶ。

5月以降も底堅さ示す
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