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香港で歴史的規模のデモ、条例改正案完全撤回求め-行政長官は陳謝

  • 「誠実かつ謙虚に批判を受け入れる」と林鄭行政長官が謝罪の声明
  • 残されるのは条例改正案の完全撤回もしくは林鄭氏辞任の選択肢

香港では16日、「逃亡犯条例」改正案の完全撤回や林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官の辞任を求めて多くの住民が抗議デモに参加した。同長官は前日、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする条例改正案の審議を停止したが市民の怒りは収まらず、デモは主要道路や脇道を埋め尽くすほどに膨れ上がり、夜になって同長官は市民に陳謝した。

  条例が改正されれば香港が守ってきた自治が脅かされると、反対派は主張している。香港警察の幹部が記者団に語ったところでは、警察は17日に入っても政府本部庁舎付近に終結しているデモ隊数百人に対し、交通を妨害しないよう歩道に移るよう求めた。香港の金融街に近い政府本部庁舎は、13、14両日に続き17日も閉鎖された。

  主催者の民主派団体「民間人権陣線」によると、香港の全人口750万人の4分の1超がデモに参加した。一方、警察はピーク時の主なルートのデモに33万8000人程度が参加したとしている。いずれにせよ、今月9日の歴史的規模のデモの参加人数を上回った。この時は主催者が100万人強、警察が24万人と発表していた。

Hong Kong Braces for New Protests as Extradition Bill Suspended

16日夜の香港抗議デモ

Photographer: Kyle Lam/Bloomberg

  林鄭行政長官は16日夜、市民に正式に謝罪する声明を発表。「極めて誠実かつ謙虚に批判を受け入れ、市民への奉仕を改善させると誓う」と述べた。

  林鄭氏を支持する中国指導部が通常行使する強硬手段と比べると、審議停止の決定自体が既に異例な措置と言える。しかし、デモ参加者らは行政長官の謝罪は不十分だとしており、残されるのは条例改正案の完全撤回もしくは林鄭氏辞任の選択肢となる。

  民主派のクラウディア・モー議員はインタビューで、「鬱屈(うっくつ)した憤りが募っている」とした上で、「審議停止は延期にすぎない。計画は先延ばしされているだけで、内容ではなく時期の問題だ。だからこそ私は意見を表明している」と発言。香港市民の間で、林鄭行政長官の「信用は地に落ちている。辞任すべきだ」と語った。

Hong Kong Protest March Route

Sources: Bloomberg reporting, Google Earth

原題:Historic Protest Halts Hong Kong in Message of Defiance to China(抜粋)

(17日の政府本部庁舎閉鎖などを追加して更新します.)
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