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トランプ氏再任ならパウエル氏留任ない-フィッシャー前FRB副議長

  • 米金融当局を非難することで大統領が失うものは何もない
  • 大統領が批判を控えていれば昨年12月の利上げなかった可能性
トランプ大統領とパウエルFRB議長

トランプ大統領とパウエルFRB議長

Photographer: Olivier Douliery/Bloomberg
トランプ大統領とパウエルFRB議長
Photographer: Olivier Douliery/Bloomberg

前米連邦準備制度理事会(FRB)副議長のスタンリー・フィッシャー氏は、トランプ米大統領が2020年大統領選で再選されれば、パウエルFRB議長を留任させることはないと予想され、米金融当局の独立性は損なわれる恐れがあるとの見方を示した。

Outgoing Federal Reserve System Vice Chairman Stanley Fischer Interview

スタンリー・フィッシャー氏

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  フィッシャー氏は16日、イスラエルの大学で開かれたイベントで、「そうした事態になれば金融政策は全く違ったものとなり、連邦準備制度は政治から完全に独立したものといえなくなる」と語った。

  また、米金融当局の政策を批判することで、トランプ大統領はパウエル議長を「非常に厳しい状況に置いている」とフィッシャー氏は指摘。自身が05-13年にイスラエル中央銀行総裁を務めた際も、中銀の独立性維持に苦労し、同じように難しい立場にあったと認めた。

  トランプ大統領は自分が指名したパウエル議長について、利上げを実施する一方で経済のてこ入れに十分取り組んでいないとして繰り返し批判している。

  昨年12月の利上げがリセッション(景気後退)入りの可能性を高めたとして金融当局を非難することでトランプ大統領が失うものは何もないとフィッシャー氏はコメント。米国がリセッションに陥れば自分が正しかったと大統領は主張でき、そうした予想が外れれば黙っていればよいだけだと指摘した。

  フィッシャー氏はさらに、トランプ大統領が批判をもっと控えていれば、金融当局は12月に利上げしなかった公算が大きいとし、「大統領が金融政策について公に発言するのは望ましくない」と論じた。

原題:Stanley Fischer Says Powell Out If Trump Re-Elected in 2020(抜粋)

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