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トランプ氏、天安門30年の副大統領演説を延期-米中首脳会談期待し

  • ペンス副大統領、中国人権問題批判の演説を6月4日に予定していた
  • 24日に延期も米政権は依然議論中-月末の首脳会談実現目指し

ペンス米副大統領は中国の天安門事件から30年の記念日に当たる6月4日に同国の人権問題を批判する演説を行う予定だったが、トランプ大統領の介入で延期されたことが、複数の関係者の話で明らかになった。

  トランプ大統領は大阪で月末に開催される20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて中国の習近平国家主席と会談する可能性をにらみ、その前に中国側の反発を買う事態を避けるため副大統領の演説を延期させた。この演説は大阪サミットの数日前に当たる6月24日に暫定的に日程変更されたが、習主席が米中首脳会談に応じない可能性を中国側が示唆したことから、現在トランプ政権はペンス副大統領の演説時期やペンス氏の対中強硬姿勢について議論中だという。

  このエピソードは、トランプ大統領による対中政策の綱渡りを浮き彫りしている。大統領は中国を米国の軍事的・経済的覇権にとって最大の脅威だと位置付けており、共和・民主両党の議員らが何十年もの間、不公正かつ詐欺的で完全に違法と批判してきた貿易慣行について、中国政府に譲歩を迫る貿易戦争に仕掛けている。一方で、トランプ大統領は習主席との個人的に緊密な関係があると繰り返し認めており、習主席と合意を結べない場合、2020年米大統領選挙を控えて経済的・政治的に大きな犠牲を払うことになりかねないことも強く認識している。

  トランプ大統領は14日、習主席とG20サミットの際に会談するかどうかは「重要ではない」と述べ、「習主席が姿を現せば、それは良いことだ。現れなかった場合は、毎月わが国に数十億ドルが入ってくる。中国はいずれ取引に応じる。そうするしかないからだ。何千億ドルも負担するのだから」とFOXニュースに語った。

  ウィルソン・センターの広報担当者はペンス副大統領の演説が6月24日に予定されていることを認めた。ホワイトハウスの報道担当は、6月4日の演説予定は仮の日程だったと説明した。

原題:Trump Delayed Pence’s Tiananmen Speech in Hope of Xi Meeting(抜粋)

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