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香港巡る中国政府の強硬姿勢、台湾での反中感情強める公算

  • 総統選の民進党予備選で、蔡総統は指名を確保した
  • 「『一国二制度』が民主主義の台湾に受け入れられることはない」

香港に対して強硬な対応を維持する中国政府の戦術が、台湾の人々の対中感情を損ねている可能性がある。

  台湾の蔡英文総統はここ数週間、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする香港の「逃亡犯条例」改正案に強い反対を表明し続けている。こうした対中批判は香港の民主主義活動家から称賛を受けただけでなく、独立志向の強い与党、民主進歩党(民進党)内での蔡総統での支持回復にもつながっている。蔡総統は昨年の統一地方選挙での敗北を受け、求心力が低下していた。

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台湾の蔡英文総統

Photographer: Sam Yeh/AFP via Getty Images

  来年1月の台湾総統選挙を控え、蔡総統は総統選予備選で党の指名を13日に確保した。記者会見では予備選での勝利を祝う代わりに香港条例改正案にあらためて異議を唱え、「邪悪な改正案に加担したくない」と述べて改正案が可決しても香港側に容疑者引き渡しで協力を拒む方針を示した。

  中国と台湾は不可分だとする「一つの中国」という考えを、蔡総統は拒否している。中国の習近平国家主席は今年初め、台湾海峡の「両岸の政党やさまざまな地位の人々が代表を選出」し、将来の中台関係を巡る対話に参加させることを提案。交渉では双方が「一つの中国」に属するとの立場を堅持するとの合意が守られなければならないと主張し、想定されるモデルとして、英国からの返還後の香港に適用された「一国二制度」に言及した。

  蔡総統は13日、香港における今の状況が「一国二制度は実現可能ではないと感じる台湾の人々を増やしている」と指摘し、「『一国二制度』が民主主義の台湾に受け入れられることはない」と明言した。

原題:China’s Hard Line in Hong Kong Boosts Beijing Critics in Taiwan(抜粋)

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