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ブロードコム、通期売上高予想を下方修正-米中通商対立で受注減

更新日時
  • 19年10月通期売上高は225億ドル見込む、従来予想245億ドル
  • 経済への影響懸念する顧客が発注縮小-株価は一時8.7%安

半導体メーカーのブロードコムは通期の売上高予想を下方修正した。年後半に見込んでいた受注回復は、米中貿易戦争のあおりで帳消しになる見通しを示唆した。株価は時間外取引で一時8.7%下落した。

  13日の発表資料によると、2019年10月通期の売上高は225億ドル(約2兆4400億円)を見込む。3カ月前の予測は245億ドルだったため、年度内に四半期当たり10億ドルの売上高を逸する見通しを示唆した。

  2-4月(第2四半期)売上高は10%増の55億2000万ドル。1株利益は一部項目を除いたベースで5.21ドルで、ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は5.15ドルだった。

  ホック・タン最高経営責任者(CEO)は、一連の買収を通じ、業界で屈指の幅広い事業領域を持つ世界最大級の半導体メーカーを築き上げてきた。同社の昨年の収入の約半分は中国経由で、華為技術(ファーウェイ)は主要顧客の1つだった。米中貿易戦争が関税合戦と化し、ファーウェイが米国の事実上の禁輸対象になるなどエスカレートする中、ブロードコムは対立の影響を直接受けている半導体企業の1社。

  タンCEOは電話会議で「ファーウェイの禁輸措置を含む米中両国の通商対立が経済、政治両面で不確実性を生じさせ、視界を狭めているのは明らかだ」と指摘。「当社顧客は積極的に在庫を減らしている」と述べた。同CEOによると、ファーウェイは昨年のブロードコムの売上高のうち約9億ドルを占めた。他の企業も貿易摩擦による経済への影響深刻化を懸念して、半導体発注を減らしており、「極めて急激な縮小」を招いていると付け加えた。

  同CEOはさらに、下方修正した見通しは「非常に慎重な」数字で、さらなる関税引き上げの可能性の影響を考慮するよう狙ったものだと説明した。

   ブロードコムの株価は時間外取引で一時257.02ドルを付けた。通常取引終値は281.61ドル。

原題:Broadcom Retreats From Annual Forecast, Citing Trade Concern (1)(抜粋)

(タンCEOの見解を追加し、株価を更新します.)
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