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「中国EVの父」が燃料電池車に注目、難題抱える市場に光明か

  • EVと同じように中国はFCVを活用する-万鋼氏
  • FCVはコスト面で問題抱えるが、中国が動けば状況一変も

中国を電気自動車(EV)大国にするとの展望を示し世界の自動車産業を大きく変え、ガソリン車からの転換を決定付けた万鋼前科学技術相が、今度は水素を燃料に使う燃料電池車(FCV)に次の革新的な機会を見いだしている。

  「中国EV運動の父」と呼ばれる万氏は北京での9日のインタビューで、EVと同じように中国はFCVを活用することになるとの見方を示した。同氏が会見に応じるのは珍しい。

Wan Gang

万鋼氏

ブルームバーグ

  万氏(66)は自動車の電動化が経済成長の押し上げに寄与するだけでなく、石油の輸入依存や環境汚染の悪化にも対処できるとして、まだ試していなかった技術の重要性を当時の指導部に説いた。政府の補助金を使って自動車メーカーや消費者に普及させるとの同氏の戦略によって、世界のEV販売の半分を中国が占めるようになった。

  今度は水素の番だと万氏は話す。

  「われわれは水素社会の構築に目を向けるべきだ」と指摘した上で、「燃料電池へとさらに進む必要がある」と語った。同氏は現在、人民政治協商会議(政協)全国委員会の副主席を務めており、中国の今後の方針に関して一定の発言力を持つ。

  これは中国政府がFCV開発に資源を注ぐ考えであることを意味すると万氏は説明。成熟しつつあるEV業界への補助金プログラムは来年、段階的に廃止する計画だが、FCVに対してはある程度残すかもしれないとの見解を示した。

  トヨタ自動車など自動車大手の支持や、全電動車よりも燃料補給が迅速で、長距離運転に適しているFCV特有の利点にもかかわらず、コストが高く技術の普及が進んでいない。

  だが、FCVを国家的優先課題とすれば状況を一変させる影響力を中国は持っている。

原題:China’s Father of Electric Cars Thinks Hydrogen Is the Future(抜粋)

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