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超長期債が反落、高値警戒感で30年入札結果は不調との見方

更新日時

債券市場では超長期債が反落した。超長期ゾーンの利回り低下が急速に進んだことで警戒感が強まり、この日に実施された30年債入札が不調な結果に終わったことを受けて売りが優勢の展開となった。

  • 新発30年債利回りは前日比2.5ベーシスポイント(bp)高い0.365%
  • 新発20年債利回りは0.255%、新発40年債利回りは0.395%まで上昇
  • 長期国債先物9月物の終値は前日比横ばいの153円44銭。午前の取引終了にかけては153円60銭まで上昇

市場関係者の見方

バンクオブアメリカ・メリルリンチの大崎秀一チーフ金利ストラテジスト
  • 30年入札の結果は市場予想よりも弱く、テールがだいぶ流れた
  • 午前中には超長期債に需要が集中することを懸念した一部投資家の買いが待ちきれずに入ったとみられ、高値で迎えた入札ではさすがに7000億円の供給が吸収しきれなかった感がある
  • 先週から一気に金利低下が進み動きが急過ぎるため、いったんは小さい反動で売られてもいいタイミング
  • ただ、債券が売られるような材料が特にあるわけではないので、大きく金利が上がっていく感じはない

30年債入札

  • 最低落札価格は104円05銭と、市場予想の中央値105円10銭を下回った
  • 投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.47倍と2017年11月以来の低水準、前回は4.65倍
  • 小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は87銭と13年4月以来の水準に拡大、前回は3銭
  • パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長
    • 最低落札価格が予想と1円も違う結果となり、さすがに超長期債にはいったん売りが入りやすい
    • 30年債のプチバブルがはじけた感があり、これまでのような買われ方はしばらくなさそうだ
    • ただ、行き過ぎた金利低下はいったん終わったものの、米中貿易交渉次第ではまだまだ金利低下が再スタートする可能性が高い
  • 備考:過去の30年債入札の結果一覧

背景

  • 午前は超長期債を中心に買いが先行。新発30年債利回りは一時0.305%と、16年8月以来の水準まで低下。新発20年債利回りは0.22%と同年8月以来、新発40年債利回りは0.335%と同年7月以来の低水準をそれぞれ付けた

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.200%-0.230%-0.115%0.255%0.360%0.385%
前日比-0.5bp-0.5bp 横ばい+1.0bp+2.0bp+1.0bp
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