コンテンツにスキップする

CLO、どれも同じに見えてきた-分散投資にならないリスク

  • CLO全体として多様性が後退-モルガン・スタンレーが分析
  • CLO会社は同じルールと制約で営業-クリストファーソン・ロブ

ローン担保証券(CLO)のリスクが熱心に議論されている中で、また懸念要因が指摘された。 分散投資が難しくなっていることだ。

  CLO会社はそれぞれのCLOについてさまざまなローンを組み込んでいるが、CLO全体としての多様性が後退しているとモルガン・スタンレーの分析が示した。つまり、異なるCLOに同じローンが含まれている可能性が高くなっている。このため、1つのローン債権が不良化したときに投資家は複数回打撃を受ける恐れがある。

  ジェームズ・イーガン氏らモルガン・スタンレーのアナリストは、「同じ会社が担保を管理しているポートフォリオ間の担保の重複が大幅に増えた」と5月31日公表のリポートに記した。

  CLOは比較的高リスクのローン債権をまとめて証券化した商品。クレジット市場がバブル気味になり最終的に投資家が損失を被るのではないかとの議論の中で注視されている。

  

Junk-rated loans have been in demand since the financial crisis

  モルガン・スタンレーによると、米CLOマネジャーの3分の1余りは平均的なレバレッジドローンを保有している。また、半数以上が人気上位2割のレバレッジドローンを保有している。さらに、CLOは大規模な借り手に大きく左右される。借入額の大きさでトップ10%の借り手のローンが担保の40%を占めているという。

  クリストファーソン・ロブのポートフォリオマネージャー、ブラッド・ゴールディング氏は 「レバレッジドローンで組成したCLOの多様性が低位トランシェを保護するという見方はばかげている」とし、「CLO会社は明らかに同じルールと制約の下で営業している」のだから当然、同じような借り手のローンを保有していると指摘した。

原題:CLOs Are Starting to Look More Alike, Stirring Uneasy Memories(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE