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4月機械受注は5.2%増、3カ月連続プラス-基調判断を上方修正

更新日時
  • 判断「持ち直しの動きがみられる」、8カ月ぶり上方修正-内閣府
  • 米中摩擦や消費増税などで先行き下振れリスクある-農中総研の南氏

4月の機械受注は、民間設備投資の先行指標となる船舶・電力を除く民需の受注額が前月比5.2%増と、3カ月連続のプラスとなった。製造業の受注が2カ月ぶりに増加に転じる中、伸び率は市場予想を上回った。基調判断は「持ち直しの動きがみられる」に上方修正された。内閣府が12日発表した。

キーポイント
  • 民需(船舶・電力除く)の受注額は前月比5.2%増の9137億円-市場予想0.8%減
    • 製造業は16.3%増の4001億円-2カ月ぶりプラス
    • 非製造業は1.2%増の5176億円-2カ月連続プラス
    • 受注額の前年同月比は2.5%増-市場予想5.3%減
  • 外需の受注額は前月比24.7%減の8083億円
  • 従来の基調判断は「足踏みがみられる」だった

           
4月の機械受注の概要はこちらをご覧下さい
           

機械受注の推移

エコノミストの見方

農林中金総合研究所の南武志主席研究員:

  • 4-6月期見通しの前期比15.7%増におおむね沿った数字。4月段階では企業も設備投資意欲はそんなに悪くない状況
  • 5月連休明けに空気が一変し、企業の慎重姿勢が強まっている。米中摩擦は先行き緩和の兆しが見えず、下振れするのではないか
  • 景気ウォッチャー調査でも連休後の消費もなかなか良くなく、非製造業にも波及していく可能性がある
  • 企業業績も頭打ちとはいえ、人手不足もあり設備投資は高水準。それほど大きく減ることはないと思うが、成長にはあまり寄与しなくなる。景気のけん引役にはしばらくならないのではないか
  • 今のところ政府の言う内需中心の景気回復と言えなくもないが、先行きはかなり下振れリスクがある。消費増税は既定路線だろうが、景気を下振れさせるリスクになり得る。内需が弱まる中での増税のため、予想以上に悪影響が広がる可能性がある

大和総研の鈴木雄大郎エコノミスト:

  • 造船業の大型受注が全体を押し上げており、上振れの要因の一つ。トレンドとしては、製造業は弱い動きが続いている
  • 製造業の設備投資は米中の先行き次第。月末の20カ国・地域(G20)首脳会合が一つの山場で、そこで明確な方向感が出るまでは様子見姿勢が続くだろう。受注を先送りするような動きが続く

詳細

  • 基調判断の上方修正は8カ月ぶり-内閣府担当者
    • 3カ月連続の増加、3カ月移動平均の動きに基づき変更
  • 製造業で増加に寄与した業種は造船業、汎用(はんよう)・生産用機械、その他輸送用機械。非製造業では、輸送業・郵便業、その他非製造業-内閣府
  • 4月の統計には米中の貿易摩擦激化の影響が織り込まれていない、反映されるのは5月分の統計からになる見通し-内閣府

背景

  • 1-3月期の実質国内総生産(GDP)改定値は前期比0.6%増と、設備投資の上振れを主因に速報値(0.5%増)から上方修正された
  • 5月の工作機械受注(速報値)は前年同月比27.3%減,、外需は23.8%減。いずれも8カ月連続の前年割れだが、減少率は前月から縮小
  • 5月の中国貿易統計では、輸入が前年同月比8.5%減と市場予想を上回る落ち込みだった。減少の理由についてエコノミストからは、中国経済の減速や貿易摩擦悪化の見通しを指摘する声が聞かれた
(詳細を追加し、エコノミストコメントを差し替えて更新します.)
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