コンテンツにスキップする

6月11日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル指数は小幅安、FOMCやG20などイベント待ち

  11日のニューヨーク外国為替市場ではドル指数が4営業日続落。週内および月末にかけての重要イベントから手掛かり材料が出るのを待つ展開だった。

  • ニューヨーク時間午後4時32分現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%下落。100日および200日移動平均近辺で値固めした。ドル指数は前日までの3営業日、リアルマネー勢とヘッジファンドによるドルのロングポジション巻き戻しを主な理由に下げていた
    • 米国債利回りは総じて小動き。10年債利回りは小幅に低下した
    • 数々の重要イベントを控え、ドル指数は狭いレンジ内にとどまった。週内発表の米経済指標、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合、月末の20カ国・地域(G20)首脳会合(大阪サミット)などが待たれている
    • 貿易関係では、中国との通商合意を先延ばししているのは自分だとのトランプ大統領発言が遅い時間に伝わった
    • 米国家経済会議(NEC)のクドロー委員長はトランプ氏の同日ツイートに関連し、トランプ大統領はドル安を誘導しているのではないと思うと語った
  • 早い時間のリスク選好の流れは、中国人民銀行が人民元中心レートを市場の予想中央値よりも元高に設定したことなどが手掛かり
  • ユーロはドルに対し0.1%高の1ユーロ=1.1328ドル
    • 遅い時間に1.3337ドルで日中高値を付けた
    • トランプ大統領がユーロは下落に誘導されていると批判し、米金利が高過ぎると述べたことに反応して、上振れする場面があった
  • ドルは対円で0.1%高の1ドル=108円51銭
    • 中国人民銀の元レート設定や市場予想に一致した米国の生産者物価指数(PPI)を受け、先週の取引レンジ上限を超える場面があった
  • ポンドはドルに対し0.3%高の1ポンド=1.2723ドル
    • 英政府の雇用統計は2-4月の労働市場が予想以上に堅調だったことを示した

欧州時間の取引

  ドル指数が4営業日ぶりに上昇。米中貿易摩擦が特段悪化しなかったことが背景。欧州中央銀行(ECB)には必要に応じ利下げや量的緩和再開の用意があると政策委員会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁が述べたことを受け、ユーロは上げを失った。
原題:Dollar Sees Mild Loss as Market Awaits Key Events: Inside G-10(抜粋)
Dollar Steadies as Real-Money Selling Cools Off: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が小反落、通商協議の行方見極めムード

  11日の米株式相場は小幅に反落。通商協議や金融政策の今後の展開を見極めたいとのムードが強かった。S&P500種株価指数は前日まで5営業日続伸と、この2カ月間で最長の上昇局面となっていた。米国債は上昇した。

  • 米国株は反落-S&P500種は6日ぶりの下落
  • 米国債は上昇-10年債利回り2.14%
  • NY原油ほぼ変わらず-在庫統計待ち
  • NY金先物ほぼ変わらず-変動率は3月以来の大きさ

  S&P500種株価指数は前日比1%未満の下げで2885.72。ダウ工業株30種平均は14.17ドル安の26048.51ドル。ナスダック総合指数も1%に満たない下落率。国債市場ではニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りが1べーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し、2.14%。

  S&P500種の業種別では工業関連の下げが目立った。同指数は前日までの5営業日で5%余り上昇していた。20カ国・地域(G20)首脳会合(大阪サミット)で中国の習近平国家主席が会談に応じない場合は、新たな対中関税を発動するというトランプ米大統領の前日の発言が重しとなり、メキシコへの関税措置回避の決定でもたらされた市場の楽観に陰りが生じている。

  トランプ氏は11日も米政策金利は高過ぎるとツイートで主張し、金融当局への批判を強めた。

  TDアメリトレードのチーフマーケットストラテジスト、ジョー・キナハン氏はインタビューで、相場は「レンジ内での取引が続くだろう」と予想。「中国との関税を巡る状況が完全に解決した場合に乗り遅れたくないという不安から、市場参加者は必ずしも株を売りたくない」と指摘。その上で「現在はレンジの一番上で、投資家は株を買い続けるのをちゅうちょするだろう」と述べた。

  ニューヨーク原油先物相場はほぼ変わらず。米在庫統計の発表を見極めたいとのムードが広がった。数週間後に開かれる見通しの石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国の会合、いわゆるOPECプラス会合が減産継続で合意するとの観測から、上値を伸ばす場面もあった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は1セント高の1バレル=53.27ドルで引けた。ロンドンICEの北海ブレント8月限は前日と変わらずの62.29ドル。

  ニューヨーク金先物相場もほぼ変わらず。ただ、投資家のリスクテーク意欲が改善する中で金のボラティリティーは3月以来の大きさとなった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.1%高の1オンス=1331.20ドルで終了した。
原題:U.S. Stocks End Winning Streak With Trade in Focus: Markets Wrap(抜粋)
Oil Closes Near $53 as Market Braces for U.S. Data (Correct)(抜粋)
PRECIOUS: Gold Volatility Reaches 3-Month High as Risk Appeals(抜粋)

◎欧州債:イタリア債が上げ幅縮小、準中核国債が値上がり

  11日の欧州債市場でイタリア債が上げ幅を縮小した。同国の過剰債務に対する懸念が背景にある。ドイツ債は上昇。準中核国債も値上がりした。

  • 欧州委員会がイタリアは債務削減で大きな進展を見せていないとの見解を示したことについて、EUの経済財政委員会も同見解を支持すると当局者が述べた。この話が伝わった後、イタリア債は上げ幅を縮小した
  • 英国債は下げ幅を縮小した。英中銀のソーンダースMPC委員は10日、EU離脱の不透明感が晴れるのを待たずに利上げする可能性を述べた
  • ドイツ10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下してマイナス0.24%。フランス10年債利回りは3bp下げて0.11%。イタリア10年債利回りは4bp下げて2.31%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Italy Pares Gains, Semi-Core Leads; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE