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Photographer: Alessia Pierdomenico/Bloomberg

イタリア国債、政治リスクあっても魅力-日本の投資家に買う理由浮上

  • 為替ヘッジとボラティリティーで調整後の利回りが最高
  • 欧州中核国債が利回り低下、リスクとらざるを得ない-野村・榊氏
The national flag of Italy, front, flies along side the European Union (EU) flag in Rome.
Photographer: Alessia Pierdomenico/Bloomberg

債券投資のリターンを少しだけ高めようとする日本の投資家は、フランス国債からイタリア国債に乗り換えようと考えるかもしれない。

  慎重な日本の投資家には政治的に不安定なイタリアの債券はリスクが高過ぎると感じられ、比較的利回りの低いフランス国債でも満足だった。しかし、ブルームバーグ分析と日本の大手外債投資家の最近のコメントによれば、イタリア債にも魅力はありそうだ。

  ブルームバーグの試算によると、為替ヘッジ後に日本の投資家にプラスのリターンを提供する8つの主要国国債のうち、10年物イタリア国債のリスク調整後リターンが最も大きい。過去60日について、1%のボラティリティーに対して投資家が得たリターンはイタリア債で年率40ベーシスポイント(bp)、スペイン債とフランス債はそれぞれ28bpと13bpだった。

  データによればイタリア債のボラティリティーが最も高かったが、投資家はそれに見合うリターンが得られた。

Ciao Bella

Italian bonds look most attractive to Japanese investors on a risk-adjusted basis

Source: Bloomberg

  野村アセットマネジメントの榊茂樹運用調査部チーフ・ストラテジストは、欧州の中核国国債の利回りが下がるに伴い投資家はリターン向上のためリスクを取らざるを得ないと指摘。イタリアの政治リスクは膨らんでいるが、ドイツ債とのスプレッドがさらに拡大すれば、イタリア債に魅力を感じるかもしれないと話した。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大塚崇広マーケットエコノミストも、利回りが上がればイタリア債は買いだとして、イタリアと欧州連合(EU)の間で予算を巡る対立はあるだろうが、最終的にイタリアは妥協するだろうとの見方を示した。

原題:Here’s Why Italian Bonds Can Find a Home in Conservative Japan(抜粋)

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