コンテンツにスキップする
Photographer: Wang chun/Imaginechina

レアアース支配する中国、きっかけは30年前-国内生産規制を強化

  • 戦略的資源と位置付けた世界最大の生産国の中国、米国を圧倒
  • 国内に主要6社、18年は12万トン相当の採掘枠-輸出は増加傾向
--FILE--An excavator loads rare earth onto a truck on a quay at the Port of Lianyungang in Lianyungang city, east Chinas Jiangsu province, 4 November 2012. China is preparing to scrap controversial tariffs and quotas on the export of rare earth materials after a World Trade Organization (WTO) panel branded them discriminatory earlier this year, according to reports. China is responsible for more than 90 percent of global rare earth production, giving it a chokehold over the supply of 17 elements with a wide range of uses in high-tech sectors such as defence and renewable energy. The move to comply with WTO rules would reflect a tactical adjustment for Beijing, but its long-term plan to improve pricing power and gain market share in lucrative downstream industries is expected to remain unchanged.
Photographer: Wang chun/Imaginechina

中国が世界最大のレアアース(希土類)生産国に登り詰めるきっかけになったのは、レアアースを戦略的資源と位置付け、外国による採掘を禁止した約30年前の中国当局の判断だった。

  それから中国はレアアースの国内生産規制を強化。同国のレアアース支配に米国がほぼ屈する形となった。

  世界生産に占める中国の割合は70%。中国がレアアース輸出を制限する考えを示唆したことで、米国は貿易戦争の新たな局面に直面しつつある。以下で中国のレアアース主要企業や埋蔵量、輸出入などを検証する。

China Ramps Up

Exports climb, making China dominant global supplier

source: Chinese customs

1.国内主要6社

  中国は2016年にライセンスを持つグループを中国北方稀土集団高科技と中国南方稀土集団、チャイナルコ、厦門タングステン、広東稀土、五鉱稀土の6社に再編した。当局は戦略的鉱物資源の管理向上と同業界の持続性を確保するため、6グループに年間の生産枠を付与。18年は全体で12万トン相当のレアアース酸化物の採掘枠が与えられた。17年は10万5000トンだった。

2.レアアース鉱

Loosening Grip

China dominates rare earths mining, but new projects are being assessed globally

Source: United States Geological Survey

Note: Exploration projects are being evaluated to determine if they are economic to develop

  中国北方稀土が運営する内モンゴル自治区の白雲鄂博が世界最大のレアアース鉱だ。軽希土類を中心に国内全体の埋蔵量の83%を占める。

3.輸出入

  上海有色網によると、中国は軽希土類が余剰で輸出の多くを占めている。だが、中・重希土類は国内で不足しており、輸入で穴埋めする必要があるという。

  中国税関総署のデータによれば、18年の輸出は3.6%増の約5万3000トンだった。13年以降、輸出は毎年増えている。米国は永久磁石の主な輸出先で、購入の80%を中国に依存している。

  中国の業界団体によると、昨年の輸入は約7万トンに倍増。初めて主要な輸入国となった。

4.用途

Strategic

Magnets dominate China's rare earths consumption

Sources: SMM Information & Technology Co.

  上海有色網によれば、中国のレアアース消費の約44%が永久磁石だった。

5.国内に供給不足感

  新エネルギー車(NEV)に使われる永久磁石のニーズ拡大で需要が伸びており、国内生産に上限が設けられる中で輸入依存が強まっている。

  今年に入り、中国政府は最初の生産枠として6万トンを付与。1年前の7万3500トンから減少した。18年全体の枠は12万トンだった。

  次回の生産枠は今月中に発表される予定。

原題:China’s Grip on Rare Earths Began With a Decision 30 Years Ago(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE