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ウォール街、米利下げによる市場の反応想定で過去のデータ活用

  • サイクル半ばの緩和で強気相場が再開する可能性-JPモルガン
  • S&P500種は通常、利下げサイクル最初に好調なリターン-GS
The US Federal Reserve emblem is seen on
Photographer: MLADEN ANTONOV/AFP
The US Federal Reserve emblem is seen on
Photographer: MLADEN ANTONOV/AFP

米連邦準備制度による利下げ観測が投資家の間でもエコノミストの間でも同様に高まる中、米銀大手の一角が金融市場への影響について緻密に見通しを立てている。

  JPモルガン・チェースとゴールドマン・サックス・グループのストラテジストらは過去のデータを掘り返し、さまざまな資産クラスが進み得る道筋をモデルを使って予想している。

There aren't many historical analogies to current market situation

  マーケットウオッチャーのこれまでのコメントは以下の通り。

  • JPモルガン・チェースのストラテジスト、ジョン・ノーマンド氏とニコラオス・パニギリツオグル氏

「われわれは楽観的な見方だが、確信は強くはない」

米連邦準備制度によるサイクル半ばの緩和で強気相場が再開する可能性はあるものの、リセッション(景気後退)に先立つ利下げは弱気トレンドを長引かせる。JPモルガンのリセッションリスク・モデルは、今後の米金融政策サイクルが高リスク市場に悪材料になる可能性を示唆している。

債券相場はサイクル半ばの緩和の間、持続的に上昇する傾向はない。米金融当局がそうした保険的な利下げをいずれ覆すためだ。株式市場は保険を提供しようとする予防的な米金融当局を織り込んでいるようだ。当局の対応が後手後手になれば、株式相場は弱い軌道をたどりかねない。

  • ゴールドマン・サックス・グループのストラテジスト、デービッド・コスティン氏とチーム:

「S&P500種株価指数は通常、利下げサイクルの最初に好調なリターンを生む」

ゴールドマンは過去35年間の7回の利下げサイクルの初め以降の株式リターンを分析。同指数は利下げサイクルの起点から3カ月で2%(中央値)、12カ月で14%(同)上昇した。

米金融当局が利下げを計画しない場合、市場の期待が後退する必要が生じる。そうしたケースでS&P500種が下落することを示唆する前例が少数ある。当局が利下げに踏み切れば、ヘルスケアと生活必需品関連株がアウトパフォームし、情報技術(IT)関連株は一貫して出遅れる傾向がある。

「過去30年に先物がFOMC開催予定日の30日前に利下げを織り込みながら当局が利下げしなかった前例はほとんどない」。1990年と92年にそうした事例はあったが、現在とは異なり、いずれも緩和サイクルのさなかで起きた。

原題:Wall Street Game Plans the Market Reaction to a Fed Rate Cut (1)(抜粋)

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