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Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

ウォール街の中国本格進出、強力なライバル出現か-競争環境激変も

  • 合弁への過半出資実現も、本土証券の再編加速で巨大な同業誕生か
  • 市場は飽和状態-マンデート獲得のため手数料はほぼゼロに
The Oriental Pearl Tower, center left, Shanghai World Financial Center, center, and the Shanghai Tower, center right, stand among other buildings in the Lujiazui Financial District along the Pudong riverside in this aerial photograph taken above Shanghai, China, on Monday, April 2, 2018. China's sprawling local government financing system needs "crucial" reforms to increase consumption, build prosperity and encourage economic rebalancing, the International Monetary Fund said.
Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

ウォール街の金融機関は中国本土の証券合弁への過半出資が認められるようになったが、今後数年で競争環境は激変するかもしれない。

  JPモルガン・チェースやUBSグループ、野村ホールディングスなど海外の金融機関に本土合弁企業への過半出資の道を開いた中国金融市場の国際化は、不吉な変化の前兆にもなっている。それは中国当局が後押しする131社に上る国内証券会社の再編だ。

  当局は44兆ドル(約4770兆円)規模の国内金融業界を開放して競争させると同時に、米国による通商面の制裁は回避することを目指している。国有企業中心の国内証券業界の再編を通じ、外資に対する競争力を高めようとするのはほぼ間違いない。2年後には海外の投資銀行による本土合弁への完全出資を認める方針も示しており、時間は限られている。

  アイファースト・ファイナンシャル(香港)のポートフォリオマネジャー、ウィル・シャム氏は「海外勢と渡り合える一段と大きく、力強い投資銀行」を誕生させることを中国は望んでいると指摘。「貿易摩擦が激化し、中国が金融業界の開放を加速することを余儀なくされる中、国内証券会社にとってはM&A(合併・買収)の1年となる可能性がある」と話す。

Room For Consolidation

Declining profitability and increasing concentration in China's brokerage industry makes it ripe for consolidation

Source: Bloomberg Intelligence; Securities Association of China

  中国国内の証券会社の数は2010年以降で25%増加。市場は飽和状態となっており、マンデート獲得のため手数料はゼロに近い水準にある。ブルームバーグ・インテリジェンスの分析によれば、平均の委託手数料は3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と12年の8bpから低下しており、最大の収入源の一角が細っている。

Merge or Die

Smaller brokerages find themselves fighting for income in China

Source: Securities Association of China

  中国証券業界の再編は最近まで珍しかったが、習近平指導部は金融セクターにおける「供給サイドの改革」に言及。市場では再編が迫っているとの観測が広がり始めている。

原題:Wall Street Firms Pushing Into China Will Face Bigger Rivals (1)(抜粋)

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