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6月10日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル上昇、米の対メキシコ関税見送りで

  10日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが主要10通貨の全てに対し上昇。トランプ大統領がメキシコへの関税発動を見送ったことで、高リスク資産の買いが広がった。米国債利回りは上昇。

  • ブルームバーグ・ドル・スポット指数は早い時間に日中高値を付けた後、伸び悩む展開。
    • 中国の習近平国家主席が20カ国・地域(G20)首脳会合(大阪サミット)での会談に応じない場合、米国は対中関税を追加するとのトランプ大統領の警告が響いた
    • ドルはニュージーランド・ドルやオーストラリア・ドルに対しての伸びが特に大きい。中国の輸入減を示す統計が材料視された
    • トランプ氏はこのほか、金融当局への批判を再開
    • 米国債は幅広い年限で利回りが上昇。世界的に株高となった
  • ドルは対円では0.3%高の1ドル=108円49銭
    • 一時は0.5%上昇、108円72銭を付けた
    • 黒田日銀総裁の発言後、円の3カ月物ボラティリティー指数は低下
      • 総裁は必要ならさらに大規模な緩和は可能と述べるとともに、副作用にも配慮する意向を示した
  • ユーロはドルに対して0.2%安の1ユーロ=1.1312ドル。一時は0.4%安となっていた
    • ユーロのネットショートポジションは6月4日終了週に縮小-米商品先物取引委員会(CFTC)のデータ
  • ポンドはドルに対し0.4%安の1ポンド=1.2686ドル。英国の製造業生産は4月にほぼ17年ぶりの大幅な落ち込みを記録
    • 英国内総生産(GDP)は4月に前月比0.4%減少

欧州時間の取引

  先週大きく下げていたドル指数が反発。米の対メキシコ関税発動見送りで安心感が広がった。ドルがカナダ・ドル以外の主要通貨に対して上昇。米国債イールドカーブのベアフラット化を背景に、円、スイス・フランはともに下落した。
原題:Dollar Gains Amid Mexico Relief; Kiwi, Aussie Lag: Inside G-10(抜粋)
Dollar Gains on Mexico Tariff Reprieve, Pound Slips: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株上昇、メキシコ関税見送りで-国債下落

  10日の米株式相場は上昇。トランプ大統領がメキシコへの関税発動計画を停止したことを受け、世界的に株高となった流れを引き継いだ。投資資金の逃避需要が減退したことから米国債は下落した。

  • 米国株は上昇-S&P500種が5日続伸
  • 米国債は下落-10年債利回り2.15%
  • NY原油3日ぶり下落-景気後退や供給増を懸念
  • NY金先物は9日ぶり反落-避難先としての需要減退

  S&P500種株価指数は前週末比0.5%高の2886.73で終了。ダウ工業株30種平均は78.74ドル(0.3%)高の26062.68ドル。ナスダック総合指数は1.1%上げた。国債市場ではニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りが7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、2.15%。

  S&P500種は5営業日続伸。半導体や小売り、自動車株が上昇をけん引した。同指数はこの1カ月間の高値を付けた。米セールスフォース・ドットコムによるタブロー・ソフトウエア買収計画など、企業の合併・買収(M&A)報道も上昇を後押しした。ただ相場は日中高値を付けた後は上値が重かった。

  RDMファイナンシャル・グループのマイケル・シェルドン最高投資責任者(CIO)は「間もなく発動されることになっていたメキシコへの関税計画をトランプ大統領が取り下げ、市場に好材料をもたらした」と指摘。その上で「経済と市場を覆っている中国との通商協議という大きな問題が依然としてある」と述べた。

  ニューヨーク原油先物相場は3営業日ぶりに反落。プラス圏で推移していたが、世界的な景気後退の可能性や供給拡大への懸念が強まる中、取引終了にかけて売りに押された。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は73セント(1.4%)安の1バレル=53.26ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント8月限は1ドル安の62.29ドルで引けた。

  ニューヨーク金先物相場は9営業日ぶりに下落。トランプ大統領がメキシコへの関税発動計画を停止したことが好感されて株式相場が上昇、資金の避難先としての金需要が抑制された。金先物は先週、週間ベースで2018年3月以来の大幅高となっていた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は前週末比1.2%安の1オンス=1329.30ドル。
原題:Stocks Advance, Peso Surges on Mexico Trade Relief: Markets Wrap(抜粋)
Oil Drops Below $54 as Global Recession, Supply Concerns Mount(抜粋)
PRECIOUS: Gold Snaps Rally as Demand Eases on Trump-Mexico Deal(抜粋)

◎欧州債:イタリア債が下げをほぼ埋める、ドイツ債は下落

  10日の欧州債市場はイタリア債が下げをほぼ埋める展開。同国のサルビーニ副首相は以前支持していた「ミニBOT」の代替案を検討する用意があると述べた。ミニBOTは並行通貨の一種とみなされている。ドイツ債は下落。欧州株は米国が対メキシコ関税を見送ったことを好感し、上昇した。

  • イタリア10年債はほぼ変わらず。利回りは一時8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇した場面もあった。コンテ首相が財政赤字でEUと歩み寄りができない限り、政権が崩壊すると警告したことに反応し、国債が急落した
  • 英10年債のパフォーマンスはドイツ債を上回った
  • ドイツ10年債利回りは4bp上昇してマイナス0.22%、フランス10年債利回りは5bp上げて0.13%、イタリア10年債はほぼ変わらず2.36%
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原題:Italian Bonds Pare Loss, Bunds Fall; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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