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S&P500種、「本格的な弱気相場」に向かっている-シティ

  • トランプ大統領は全ての中国製品に25%の関税を課すだろう
  • 米連邦準備当局がきっと助けてくれるという期待も-ストラテジスト
Tourists visit the Charging Bull sculpture near the New York Stock Exchange (NYSE) in New York.
Tourists visit the Charging Bull sculpture near the New York Stock Exchange (NYSE) in New York. Photographer: Michael Nagle/Bloomberg
Tourists visit the Charging Bull sculpture near the New York Stock Exchange (NYSE) in New York.
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

メキシコ製品への米関税賦課は見送られたようだが、貿易摩擦は今後悪化し、株や債券、商品に至る金融市場を動揺させるだろうと、シティグループのストラテジストらは警告する。

  マーク・ショフィールド氏率いるシティのグローバルマクロ戦略チームは、「緊張が高まりつつあり、その結果は経済よりも政治に左右されそうだ」 と10日のリポートで分析。トランプ米大統領は「強硬な姿勢を続ける可能性が高い」と指摘した。

  シティの基本シナリオでは、トランプ大統領が「衝撃と畏敬」で合意に持ち込む戦術を続け 、まだ追加関税を課していない中国製品に25%の関税を適用するとともに、自動車にも関税を課し欧州、日本との間の緊張が高まる。米連邦準備当局が政策金利を引き下げない場合、このシナリオはマーケットに以下の結果をもたらす。

  • S&P500種株価指数は「本格的な弱気相場」入りし、4月高値から20%安の2350に
  • 10年物米国債利回りは1.50%に低下し、「さらに低くなる可能性も」
  • 金相場が1オンス当たり1600ドル、2013年以来の水準に上昇
Stocks plunge, gold jumps, Treasuries rally on this outcome, Citigroup says

  このほかに可能性が出てきた別のシナリオもあり、中国との貿易合意はないが米金融当局が0.75ポイント相当の利下げを実施するというもの。このシナリオだとS&P500種は再び高値を更新、10年債利回りは2%になる。金はドル安に助けられて上昇し、1500ドルに達するという。

  第3のシナリオは、今月下旬に開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議(大阪サミット)に出席するトランプ大統領と中国の習近平国家主席が会談し、貿易合意をまとめ、株式相場が急上昇するというものだ。新興市場が「大幅にアウトパフォーム」し、債券利回りは上昇、金とドルがともに下落するだろうという。

原題:Citigroup Says S&P 500 Heading for a ‘Full Scale Bear Market’(抜粋)

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